実家の座敷童子騒動

2010年3月17日(水) 667 / 27

今回も猫話ではないのです。すみません～。

りりこさんの日記に書かせていただいた、亡き父の座敷童子疑惑について･･書かせていただこうと思います。
な～んていっても、恐い話ではないと思うのですが、この手の話の苦手な方はスルーしてくださいね。夜寝られなくなる、なんて話ではないと思いますが。

ゲシコビの実家は、築４０年の古い家です。まだ父が存命だった４歳の頃に建てて、その後増改築を繰り返して現在に至ります。建てた当時は４人家族で、家族それぞれに部屋のある、そこそこ大きな家です。
父が亡くなってからも一階は共有部分、２階は階段登ってすぐの廊下に面した１２畳を母が、廊下をはさんだ８畳を兄が、廊下の突き当たりに亡き父の部屋を通り越した６畳を私が使っていました。父の部屋は特に何も無い、いわば客間のような扱いになっています。
ただ、私の部屋は父の部屋を通過しないと廊下にでられない作りになっていました。

結婚する前ですから、２０年くらい前の年末のことです。２５日からお正月をウチで一緒に過ごそうと母の妹が泊りがけで来ていました。彼女も夫に先立たれ、子供達はスキーに行って不在だということで、それなら一緒に！ということになり、寝泊りは母の１２畳でしていました。２９日までは、なんの問題もなく過ぎました。
２９日の晩、皆で夕食後大掃除も大方済んだからあとは買出しだね、と安心しきってお酒も入り、そろそろ寝ようとそれぞれの部屋に引き取りました。
母と叔母は母の部屋で寝ていました。

夜中『ドスーン!!』と大きな音と振動で母と叔母は目を覚ましました。
音は父の部屋から聞こえたそうです。そのあと、戸をガラリと開け廊下を通り階段を軽快にトントンと降りて一階のカーテンとサッシを開け、『カンカン！』と雨戸のかんぬきを外す音が（雨戸に木製のかんぬきのある家は近所でもウチ一軒だけでした）して雨戸を開け、出て行く音が聞こえたそうです。

叔母『姉さん、何か出てったよ？』　
母　『●（私）が寝ぼけたんじゃないの？』
叔母『雨戸開けっ放しだよ？』
母　『いいんじゃない？眠いし』

と、普段だったら絶対見に行くはずの状況なのに、何故か見に行く必要はないと母も叔母も思い込み、再び寝たというのです。

翌朝『あんたなにやってたの？』と母と叔母に聞かれましたが、さっぱり。
私も兄も何も聞いていないのです。最初の大きな音と振動もはもちろん、それ以外の異変も全く知らない。母、または叔母1人が聞いたことなら、寝ぼけたで済んだと思うのですが、二人揃って聞いたと言う。もちろん朝、雨戸はもちろんカーテンもサッシも開いてはいませんでした。
結論『あれはお父さんが座敷童子になったんだ』（←母説）『お父さんは座敷童子になってこの家を守ってるんだよ。だから男親は居ない、週に３日も大人の居ない日があるって近所じゅうに知れ渡ってるようなこの家にコソドロさえ入らないんだよ』･･･なるほど。妙な説得力に、一同納得したのですが、兄が問題発言を！

『でも、出てっちゃったよ？』

････大丈夫、なぜか年明け４日に、今度は雨戸を開けサッシとカーテンを開け、階段を上り父の部屋に帰ってきた音が鳴り響きました。今度の証人は母と母の友人（正月早々夫婦喧嘩してウチに泊まりにきていた(笑)）でした。

『お父さん田舎に帰ってたのね！そりゃあっちの方が豪勢だものねぇ』（←母談）

今も兄と母はこの家につつがなく住んでいます。
何故か･･･恐いと言う印象はないんですよ？やっぱ父ですかねぇ。以外にマメなんだなぁ(笑)

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