里親今昔物語（仮）

2014年11月1日(土) 1148 / 6

30代以上の方ならインターネットがなかった時代のことを覚えていらっしゃると思います。
繁殖家の遺棄や多頭数崩壊はペットブームの皺寄せでしょうが、去勢・避妊を怠って増えすぎてしまった子猫や捨て猫って昨今始まったことではありませんよね。

「子猫差し上げます」が、インターネットではなく、大概は電柱の貼り紙だったり、家の前に書かれたポスターだっただけで、
譲る側は「お願いします。可愛がってやってください。」
譲られる側は「ありがとうございます。大切にします。」
こういう気持ちや言葉って普遍だと思うのですが。

最終的には対面して、人と人が信用しあって託し託されるのは変わらないはずなのに、きっかけがネットを介するようになってから信頼や寛容の気持ちが薄らいでいるような気がします。

譲渡する側が疑心暗鬼になって定期的な連絡を義務づけたり、譲っていただく側が「もらってあげます。」的な態度だったり。
挙句、自分が理想とする連絡ではなかったり、理想とする猫でなかったりしたら、どちらも自分は匿名で相手は半ば名指しで、それらの行為を指摘する。
そう言うのを他のサイトでも多々見かけました。

譲渡する側の方にお尋ねしたいです。
定期的な連絡は、そんなに重要なことですか？。
猫を飼える環境であるかの確認は兎も角、譲ったらその子は他家の子です。
可愛がってくだされば何かの折には連絡があると思うのでは考えが甘いのでしょうか。
（アナログ時代は、譲ったお宅に確認の連絡なんかしませんでしたよね。）

譲渡される側の方にお尋ねします。
理想の猫がほしかったら、好みの子が掲載されるまで待てませんか？。
里親募集をしている人は、オーダーメイドで保護しているわけではないのです。
去勢・避妊、脱走防止はしてますか？譲ってもらった子を守るのが新しい家族の義務です。
（昔とは環境も違います。保護主さんは無理難題をふっかけているのではなく、猫を長生きさせる秘訣を教えてくださっているのですよ、きっと。）

このサイトは個人の方が善意で里親を募集されている方が大半だと思います。
譲る側も譲られる側も、どうしてもこの方とは信頼関係が築けない。何か自分が思っていたことと条件が違う。と、思ったら、その場でお断りする自由もあるはずです。

猫かわいさに言いたいことも言えず、譲り渡したり引き取ったりしてからのトラブルをいくつか目にして、それがインターネットと言う匿名の世界で誇張されたり、対面ではありえない言葉で広がっていくのは嫌な現象だなと思います。

嘗て、私の友人はこういいました。
「目の前にあるのはモニターだけれど、画面の向こうにいるのは人間。」
ここの場合は、人間+猫ですよね（笑）

飼い主さんの怒りや悲しみは猫たちにも伝わります。
猫たちを不安にさせないためにも、インターネットに関る人たちをがっかりさせないためにも、ネットは上手にまったり使っていきたいですね。

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