これは、大の猫嫌いだった中年オヤジのゲンさんがひょんな事から二匹の猫を世話することになり、しだいに猫好きへと変貌していく様を書いた実話だよ。

早いもので日付は三月になっていたよ。お姉ちゃん達の卒業式も終わりひと段落。
あとは入学式。一番上のお姉ちゃんも大学の入学式があるんで忙しいんだ。
僕たちは、二回目のワクチンを打ちに行くだけだよ。でもね何となくまだ吹っ切れていないんだねゲンさん。
どうしてかって。
だって去勢をどうするか決めかねているからだよ。二回目のワクチンをするときまでにどうするか答えを出さなくてはいけなかったからさ。
チップ君はあれ以来たびたびスプレーすることはなかったけどたまにまだやっていたんだ。
春になり暖かくなってテラスに出してもらったからあまり気が付かなかっただけかも知れないけど。それにぼくも雄猫と分かったのでいつかは同じ事になると考えていたらしいよ。
だからどうせしなければいけないのなら一緒にさせようかと思ってもいたみたいだね。
するべきか、しない方がいいか。最終決断を下す日がついにやってきた。
そしてゲンさんの下した答えは。それはまた次回。
お楽しみに。
※僕たちの近況

最近チップ君がとっても甘えん坊になったってゲンさんが言っていたよ。ゲンさんが部屋に入ってきたらすぐにゴロゴロするし、いないとメソメソ鳴くんだよね。困ったもんさ。
僕はどうかだって。いたって涼しい顔して眺めているよ。
byホワイト



















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