黒猫騒動記・・・

2017年6月8日(木) 227 / 0

　　　出かけようとして下まで降りて行くと視界の端を黒いカタマリが疾風のように走り去った。　今のは何？と思ったら黒猫が排水溝に跳び込んだ、と思ったら子猫のかん高い鳴き声。　それもクルマの下から・・・。　一瞬何があったのかわからなくなったけれど、どうやら棲み家から出てしまった子猫を母猫が銜えて連れ戻そうとしたときに人間（わたし）に遭遇してしまって子猫を落としてしまったたしい。

　　　これではクルマを出すことはできない。　あちこち覗いてみるとミーミー鳴きながらタイヤの側に発見。　ちょうどすぐ隣でクルマの整備をしていたご近所さん（男性二人）が事態に気付いて手助けしてくれた。　二度ほどクルマの下から出すことができたけれど、完全に人間を敵視している子猫で、手を伸ばすとまたクルマの下に逃げ込んでしまう。　

　　　子猫は必死に鳴いているし、側溝では回り込んできた母猫がグググと喉を鳴らして怒りのサイン。　

　　　三回目にご近所さんがむんずと子猫を掴んでわたしの方に・・・。

　　　慌てたわたしは両手で抱えて排水溝にダッシュ〜！　棲み家と思われるところに戻すしかない。　暴れる子猫を側溝に戻したら脱兎の如く母猫が後と追って奥に消えていった。

　　　捕り物劇は１０分近くかかった。　

　　　わたしの右手には子猫の爪痕がいくつか・・・。

　　　猫好きではあるけれど、全身から敵意をむき出しにされては保護どころではない。

　　　とりあえず無事に出かけることができたけれど、外で猫が騒ぐと気になってしまう。　手のひらにすっぽり収まってしまう小ささとフワフワの感触が消えない・・・

13 ぺったん