むくちゃんの前に我が家にいたお姉ちゃんニャンコは、公園に捨てられていたのだよ、と
それはそれは頭の良い奇麗にゃ三毛ちゃんで、たまたま公園の外のドブ川で水飲んでいたところを、奴隷は見初めてしまったらしいのにゃ
誰が捨てたか知らにゃいが、凛として楚々して、ひとり公園の緑を背にして佇む様子は、まるで人にしたら天女の如き神々しく麗しいにゃんこであった、と
おんながおんなに見惚れるとは、このことにゃ、と
それがすべての始まりであった
それから一日も欠かさず奴隷はその三毛ちゃんに逢いに公園へ通ったのである
当時、その公園はたくさんのホームレスにゃんこで賑わっていたそうニャ
奴隷はいっぱいご飯を抱えて、皆を励ましに行ったらしいが、やはりそれを面白くないと思うヒトがいて、警察に通報されたり、嫌がらせを受けたり、いろんな辛いこともあったそうにゃ
餌やり隊有志の結束は強固で、そんな地域原住民たちのバッシングにも負けず、日々懸命に生きている😺達の命の為に戦ったのであるニャ そのころの奴隷は人間不信と対人恐怖に悩まされたらしいが、ときには励ましてくれる有難いひともいて、にゃんとか頑張れたそうにゃ
ある日、その三毛ちゃんが、ご飯を食べに来なくなってしまったそうにゃ
その頃には、奴隷はその子を、振り向きざまの色っぽいことから「美尻」と呼んでいたので、大声でそれを繰り返していたのにゃ 公園は日中は人がいるので、深夜から明方まで探しまくったらしいにゃ すると、かすかに、蚊の鳴くようなミイ…、と言う声が茂みの中からきこえたというにゃ
みれば美尻が口から涎を垂らしながら蹲っている もう何日も食べていないので、すっかり衰弱していたらしいにゃ にゃんて可哀そうにと、奴隷はすぐに彼女を病院へ 口に腫物ができていたらしい しかもそれは悪性の癌だった 奴隷はこの子を引き取り万策を尽くして救おうとしたらしいが、最後は大変苦しんで亡くなってしまったのにゃ…😢 とても辛く悲しいエピソードにゃ
さて、この奴隷の母親が時を同じくして口の癌になってしまった 癌細胞はリンパにも浸潤していたのにゃ
手術後、医者から訊く話は悲観的なことばかり 美尻の後には母親までも、と奴隷は辛くて眠れぬ日々が続いたらしい…
ところが、美尻の亡くなったあと、母親はどんどん回復して、頬肉を少し失くしたものの、なんとか自力で食事ができるようになったのだにゃ😺
この話を僕にする訳は、猫ちゃん本舗で全く同じ記事があったのだってーある女性が癌になってしまい、間もなくして飼い😺も癌になり亡くなってしまったが、その後飼い主はみるみる回復した、という記事が載っていたのだそうニャ
こういう不思議な体験は、実に有り得るのだニャ
僕の奴隷は、美尻が母の身代わりになってくれたのだ、と信じてやまにゃいのにゃ そして心から美尻に感謝しているらしいにゃ

似たような体験をお持ちのかたは、いらっしゃるでしょうかにゃ…
😺はつくづく不思議にゃ、計り知れにゃい謎に満ちた生き物であるのにゃな…と奴隷はひとりごちてましたにゃ



















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