猫の発育と年齢目安

一般的な猫の発育を見てみましょう

出生時~生後3日 健康な猫の出生時の体重は平均80~100グラム
へその緒が残っている
生後4~6日 へその緒が乾き、自然に落ちる
生後1週間 体重200グラム前後
目頭から目が開き始める
生後2週間 体重300グラム前後
目が完全に開き、耳が聞こえ始める
生後3週間 体重400グラム前後
乳歯が生え始める
よちよちと歩き始める
生後4週間以降 徐々にミルク以外の食べ物に口を付け始める
離乳の開始
生後7週間位 虹彩に色が付き始める
これ以前の子猫は、「キトン・ブルー」と呼ばれる灰色がかったブルーの目をしています
生後2ヶ月 体重900グラム前後
完全に離乳
活発に遊ぶようになる
生後4~6ヶ月 乳歯が抜け、永久歯が生え始める
後臼歯が生える(乳歯には後臼歯はありません)

徐々に離乳の始まる生後1ヶ月未満の子猫を保護した場合、人工保育が必要になってきます。

(人工保育については別の項目で詳しく解説します)

成猫、老猫の年齢判断は、慣れないと難しいかもしれません。成猫以上の年齢は、以下の項目を総合し、ある程度の年齢判断をします。ただしこれらは猫が病気を持っている場合を除きます。

  • 皮膚、被毛の状態

    若く栄養状態の良い猫ほどハリ、ツヤが良い

  • 口内の状態

    • 犬歯の磨り減り具合(年齢の上がった猫ほど先が丸くなる)
    • 象牙質の色(年齢の上がった猫ほど黄ばみなどが見られる)
    • 全体の本数(老猫になると欠損する場合がある)
    • 歯茎や乳状突起(舌のトゲ)の状態(老猫では、乳状突起が欠損している場合がある)
  • ひげの状態

    ハリ、本数など。(老猫になると本数の減り、全体的に短くなるなどの変化が起きる場合がある)

  • 爪の状態

    • 若く爪とぎをよくする猫は爪が細くとがっている。
    • 鞘がよく取れているので光に透かすと血管がよく見える。
    • 老猫は代謝の低下、爪とぎ頻度が下がる事などから鞘が落ちず、太く丸い爪になる事がある。全体に厚い爪になるので透明度も下がり血管が見えにくくなる。
  • 目の状態

    白内障の有無。白内障が出ると瞳孔(猫の目の黒い部分)が白っぽく見えます。

  • 反応

    • 音、匂い、動きなどに対する反応。仕草。
    • 老猫になると全体的な反応が鈍くなりがちになる。

この他にも、関節や背骨の状態など、年齢判断にはその猫の総合的な観察が必要になります。成猫、老猫の年齢判断は、子猫ほど顕著な特徴が現れず、個体差やそれまでの生活環境による違いも大きいので、獣医師や専門家に相談に乗ってもらうのが望ましいでしょう。

参考:猫の歯式

  乳歯   永久歯  
上顎 下顎 上顎 下顎
切歯 3 3 3 3
犬歯 1 1 1 1
前臼歯 2 3 3 2
後臼歯 0 0 1 1
ねこの歯

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