猫と人 - ミドリとナギサさんの猫日記

猫と人

2016年7月12日(火) 228 / 1

遥かな昔に、人と暮す事を選んでくれた家猫の祖先が居たから、今私達は猫と一緒に暮らせてるんですよね。

犬もそうです。犬の場合は狩猟等の目的に合わせて品種改良されたから、姿形やサイズも色々、名前にトイやミニチュア等が付くタイプは使役目的のスタンダードタイプ(身体が大きい)が有る犬種。
トイやミニチュアは人間が愛玩目的で、小柄な形状を作り出した結果です。

猫に話を戻しますが、家猫の種類は犬ほど多く有りませんが、やはり人間が愛玩目的で姿形が可愛らしい突然変異等を固定させたのが血統書付きの猫ちゃん達。
音に敏感な猫が耳が折れ曲がって居たり、走り回ったり、ジャンプするのに不向きな短足等、野生だったらマイナスな形状ですよね。

日本に家猫がやって来たのは、仏教の経典をネズミから守る為に経典と一緒に海外から連れて来られたらしいです。
西表や対馬の山猫とは全く別系統の猫さん達。
日本犬とは違い、在来種の猫は居なかったらしいです。

日本に来て猫は幸せだったのかな？
幸せなら、野良猫の問題なんて起きて無いですよね。
仏教の経典と日本に来た頃は、勿論避妊手術なんて出来ないし、それなりに増え、でも今ほど寿命も長くなかったし、捕食してしまう狼等も居たから、増え過ぎる事も無かったのかも知れませんね。

人間の都合で連れて来られ、人間の都合で猫に不利な姿形形を押し付けられて、
避妊をして居なくて生まれた子猫を飼いきれないからと簡単に捨てる。
血統書付きの猫を悪いとは言いません、でもそれは人間が猫の姿形に勝手に付けた付加価値。
昔読んだシートン動物記に、有る1匹の野良猫の話が有り、その猫がキャットショーで優勝すると言った内容だったと思います。野生動物の話を書いて居たシートンにしては、珍しい話です。血統書に対するシートンなりの批判だったのかも知れませんね。
人間と暮らす事を選んでくれた猫達に、人間は自分達の都合で随分酷い事をして来てます。
せめて皆さんの家族として迎えた猫ちゃん達は、幸せな生活を送らせてあげて下さい。

10 ぺったん