動物病院の待合室にて

2008年8月6日(水) 2008-08-06T21:36:24+09:00 643 / 3

ニャッキの検便やら、ワクチンやらで動物病院に通っていたわけですが、待合室はいろんなワンコやにゃんこ、いろんな飼い主さんがいて面白いですね。
近所の動物病院はいつもお客さんでいっぱいで、待ち時間もかなり長いです。
それでも待合室は和やかなカンジで、飼い主同士いろんな話ができます。

いつも楽しい待合室なのですが、先日は「えっ？？」と耳を疑うような話を聞いてしまいました。

チワワを連れた奥さんと、やはり小型犬（犬種は忘れました（汗）を連れた奥さんの会話です。
「私、狂犬病の注射しなくちゃいけないって知らなかったの」
「私も。大きなワンちゃんだけだと思ってた」
「そうそう、小さい仔もするって知らなくて。
　病院に来て初めて知ったのよ～」

なんじゃそりゃ～～！！！
大きさ関係ねーよ！
哺乳類はみんな狂犬病に感染すのよっ！！
ってか、義務だぞ義務！
法律で決まってるのに知らないとは何事なの！？？
ワンコ飼う前に飼育書の一冊も読まんのか？
ペットショップで買ったとき教えられたりしないのかしら？
狂犬病って常識じゃないの？
どういう病気か知らないのかな？？
ブラックジャックとか読んだことないのかな？？

あ～びっくりした！
世の中、こんな飼い主さんばっかりだから狂犬病の接種率が下がっちゃってるのね（T-T）

ワンコを飼っている方でさえこんな有様なので、猫飼いでは「狂犬病を全く知らない」という方もおられるかも知れませんね。

ものすごく噛み砕いて説明しますと、狂犬病とはこんな病気です↓

ほとんどの哺乳類が感染しえます。人間もです。
ウイルス性で、噛まれることで感染、犬の場合2週間で発症。
人の場合は潜伏期間はもっと長いです。噛まれた位置でも変わります。
ウイルスは脳へ行って、炎症を起こさせます。
発症してしまったら、治療法はありません。
致死率は100パーセント。
今でも世界中で年に4万とか5万人の死者が出る、恐ろしい病気です。
日本は島国で、昔の人が頑張ってワクチン接種を徹底したので、狂犬病清浄国になったのです。

しかし、今の日本は無知な飼い主や、未登録のワンコが増えたので、狂犬病のワクチン接種率50パーセントぐらいだといわれています。
ぶっちゃけ、こんな状態では集団免疫は機能しません！
もし、狂犬病に感染している動物が密輸されてしまったら、あっさり広がってしまうかもしれません。
そうなったらものすごいパニックになりますよ。
狂牛病、鳥インフルエンザの比ではありません。
猫ももちろん狂犬病に感染します。（アメリカなんかだと犬より猫の発症率の方が高いそうな）
自由に出歩ける分、ワンコより危険度が高いと言えるでしょう。

猫を飼っている方も人事ではありませんので、知識だけは持っておいて下さいねぇ～。

しかし、飼育書も読まずに動物を飼い始めるなんて、信じられません（＠n＠）
もう、いっそのことペットを飼うのは免許制にしたらいいんだっ！！
そしたら、無免許で飼う人が増えるだけで、意味はないのかな～。
飼い主のモラル、マナーを向上させるにはどうしたらいいもんか…。