先週の水曜日、またもや子猫を保護した。
かぼすくんを見つけた場所のすぐ近くで蹲っていた、2匹の子猫を。
2匹共俗称猫風邪で眼がぐちゅぐちゅ、鼻もつまってて、痩せてて。
年の頃はかぼすくんと同じくらい。
ふたりで寄り添って、懸命に鳴いてた。
かぼすくんと同じチャトラの男の子と、とっても綺麗な毛色のキジトラの女の子。
ふたりを目にした時、助けなきゃと思ったのと同時に、胸がぎゅっと苦しくなった。
だって、キジトラの子はのぞみ姫の左目になる一歩手前の如く重症だと一目でわかったから。
かぼすくんもまだお部屋デビューしてないのわかってるし(下痢の治療中なのでまだ保護ボックス生活)、のぞみ姫の里親さん捜しもまだだし、また保護貧乏になるのもわかってるし、今仕事が忙しいのもわかってるし、お世話するのも大変だってわかってる。そのくせ自分の身体が万全じゃないのも承知してる。
でも、どうしても放っておけなかった。
視界に入った次点で見て見ぬふりという選択はもう不可能なんだ……つくづく馬鹿だなと自分でも思うけれど、仕方ない。
何の因果か、キジトラの子はのぞみ姫と同じく左目がとくに重症。
すぐいつもの獣医さんに電話して診てもらったけれど、左目の視力が残るか否かはこの段階では五分五分だと仰った。
せめてあと2日早かったら100%眼を治してあげることも出来ただろうにと。
唯一の希望は、のぞみ姫を見つけた時のように眼球が飛び出してるわけじゃないこと。
ただ全体的にとても腫れていて、瞼はぴったり癒着。
壊死した瞼の内側の組織や腫れ上がった瞬膜に眼球が埋もれているような状態。
一刻も早く癒着は剥がさないとと思い、保護してすぐ、獣医さんの所に連れていく前に精製水をかけながら張り付いた瞼をどうにか剥がしてみれば、僅かだけれど出血もした。
壊死した組織部分は先生が取り除いてくださった。その時もやはり出血した。
けれど、真っ赤に腫れ上がった瞼の奥に黒っぽい眼球が僅かに見える。
この眼球がどうか元に戻れるように、かぼすくんのように綺麗でぱっちりな目になれるように、今はただ祈りながらまめに目薬、あと栄養をつける為の高カロリーペースト食を子猫用ミルクで溶いたものを続けることに。
もうひとりのチャトラの子は目がふさがる程ではないけれど、やっぱり瞬膜が腫れて涙と目やにでいっぱい。
何より鼻づまりが酷く、食欲が低い。
食べなきゃ生きられないから、同じく高カロリーペースト食をシリンジであげている。
かぼすくんの発見場所のすぐ近くだったので、もしかしたら兄弟かもしれない。
だからふたりにはかぼすくんに繋げた名前をつけた。
兄弟かもしれないし、何よりかぼすくんのようにぱっちりなお顔になって、元気に走り回れるように。
チャトラの男の子は『はっさく』くん。通称はっちゃん。愛猫さっちゃんと呼び名が被り気味なのはご愛敬(笑)
キジトラの女の子は『れもん』ちゃん。
毎度のことながら、私のネーミングセンスに獣医さんは大笑い。
うちには『おもち』や『きなこ』もいるから。
名前の響きが可愛いと、幸せになれそうな気がするんだ。
例え新しい御家族に新しい名前をつけてもらうのだとしても、それはそれで想いを込めてつけてくださる名だから嬉しい。
私がつけた名をそのまま引き継いでくださるのも嬉しい。
幸せに、どうか幸せに。願いは、それだけ。
そして日曜日、二度目の受診。かぼすくんは三度目。
かぼすくんの下痢は金曜日から止まってくれてたので、それを先生に御報告。
真っ赤に爛れていたお尻も綺麗な薄ピンクに戻っていて、先生が「よかったなぁ~かぼす~」ってかぼすの小さな顔にご自分を顔をくっつけて喜んでくださって、かぼすもふにゃふにゃしながら先生相手に喉をぐるぐる。
でもまだまだ腸内環境はよくない状態だからお薬(整腸剤と剥がれた腸壁を修復するお薬)続行。
それ以外はとっても元気で、ごはん&お薬タイムの度に保護部屋内を走り回ってる。
そして左目が癒着し爛れていたれもんちゃん。
左目はマメに続けた目薬の甲斐あってか開きかけてる。
一度腫れ上がった瞼はまだ弛んでいるような状態だし、瞳は瞬膜に半ば覆われているけれど、その奥にはちゃんと瞳孔のある瞳が見え隠れしている。
「この調子だと綺麗に治るかもしれないぞ」と先生が仰り、希望が見えた。
子猫の快復力に懸けよう、れもんガンバレ、煌さんもガンバレと先生が仰ってくださり、泣きそうになったのはここだけの秘密。
そしてはっちゃん。
両目はまだ赤いし、瞬膜も出ている状態だし、鼻づまりも酷いまま。
けれどこんな小さな子猫に抗生物質やインターフェロンは使いたくないと先生の弁。
うまく効く可能性もあるが、薬が強すぎて小さな身体が耐えられないことだってあると。
未だ痩せ細っているはっさく&れもんの体重は僅か460g
ちなみにころころポテポテのかぼすくんは650g
月齢は全くといっていいほど同じなのにこの差は、保護してから約二週間栄養をつけさせてきたかぼすくんと、保護したてでガリガリに痩せているはっさく&れもんとの明らかな差。
鼻づまりは早く治してあげたいけれど、飲み薬や注射を使ってこんな小さな身体にもしものことがあったらと思うとやっぱり私も怖いので、今は体力をつけて免疫力をあげることを最優先にしようという先生のお言葉にうんうん頷く。
薬の代わりに免疫力アップの効果があるサプリメントのようなものを出してくださることになったので、それをごはんと一緒に飲ませている。
勿論点眼・点鼻は続行。
かぼすくんは自力でウェットフードを食べられるようになって、カリカリにも挑戦中。
はっさくくんとれもんちゃんはまだシリンジでのペースト食。
鼻が詰まって匂いがわからないから自力で食べられるようになるまでもう少しかかりそう。
ちなみに我が家の保父猫こうちゃんは、早くも新しい園児達の存在を知り保護部屋の前に座り込んでる。
どうやら面倒を見たくて仕方ないらしい。
元気いっぱいかぼすくん
ようやく左目が開くようになったれもんちゃん
まだまだ両目の赤いはっさくくん
さんにんとも元気になって、幸せになれますように。
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