ネココラム更新と安楽死

2006年11月17日(金) 2006-11-17T03:52:20+09:00 596 / 5

ネココラム更新してましたー。↓
http://www.neko-jirushi.com/nekomedia/column_detail-70.html

今回は猫と話せる女子高生が登場する漫画「けものとチャット」の
ご紹介ですよー。面白いですよ。つい「んふっ」と吹き出しちゃいますよ。
ぜひご覧ください。


んでー。

ちょっと重い話になるんですが、お付き合いくださいませね。

こないだ仕事に行こうとして車をぶいーんと発進させたら、
数メートル先の車道の真ん中に黒いモノが見えたんです。

結構デカいかたまりでした。
何だろうと目を凝らして見ると、なんと犬。

こりゃ大変と車から降りてよくよく見てみると
この犬、下半身が動かないっぽいんです。

外傷も無いし出血も無い、ちょっと失禁してるけれど
命に別状は無さそう。こっちに向かってかすれた声で
吠え続けています。

上半身はなんとか動くけれど、右前足の先が曲がっている。
で、下半身はまったく動かない。
けれども必死に私に向かって吠えている。

まあ、いろいろありましてなんとか飼い主さんは見つかりました。
その飼い主さんと話をしたんです。

飼い主さんと話してみて分かったことなんだけれど、
この犬は私が勝手に「武蔵」と名付けていた近所の飼い犬でした。
けれど、武蔵はある時期を境に、いつもの場所から
小屋もろとも消えてしまい、どうしたんだろうと
気にしてた犬だったんです。

「武蔵」という、私が勝手につけたあだ名の通り、
男らしくて凛としていて、武士然とした風格と面構えで
そりゃもう惚れ惚れするくらいの立派な犬でした。
首に、赤いスカーフを三角に巻いてもらっていて
それがまた似合ってなくて、けれどそのちぐはぐなとこが
やたらとかわいくて、いかついおっさんが喫茶店でパフェを
食ってる様な、なんというか、そんな犬でした。

でも、今目の前にいる武蔵はあの時の武蔵とは全く違います。
だって私が武蔵だと気付かなかったくらいですから。
でも、武蔵かなってチラッとは思ったんです。
でもまさかな、と思うくらいの別犬っぷりだったんです。ほんとに。

飼い主さんの話によると、朝、突然こうなっていたそうです。
下半身が全く動かなくなって、前足も曲がっていて。

それからがっくりと老け込んでしまい、下のしまりも悪くなり
老犬特有の問題も出てきて、家の中に入れても外に置いても大変だ、と。

で。


「安楽死をさせたくて、病院をまわった。」
「死にたくて、ここ（車道の真ん中）に来たのかなぁ。」


飼い主さんは、本当に武蔵を可愛がってるみたいでした。

だから、安易にふざけんなとも言えませんでした。

けれど、武蔵は近づく私に向かって威嚇もしたし、噛みつこうともした。
身を守り、外敵を追い払おうとしたんです。

姿は変わったけれど、武蔵はやっぱり武蔵でした。
その事は、きちんと飼い主さんに伝えました。

この事があってから結構凹み気味です。
今まで、実は他人事の様に思っていた「安楽死」という事実を
いきなり目の前に突きつけられた感じがします。

まだまだ考えていくつもりですよー。
答は、その時々で変わったり、出なかったりするでしょうが、
「安楽死」という言葉には、決して鈍感にならないようにしないとなぁ。

ほんとに、あることなんだから。