いやいやいや、よく考えてみて下さい。
ネコほどミステリアスな生き物がこんなに人間の身近で暮らしているなんて、不思議だと思いませんか?
そもそもイヌと異なり単独生活をしていたイエネコの先祖と言われているリビアヤマネコが、いくら自分の暮らしに良いからと、何故ヒトの側へやってきたのか?
その野性味溢れる自由きままな性質を残したまま、何故ヒトと同衾するまでになってしまったのか?
紀元前からのヒトとネコの暮らしが脈々と続いてきた事実に、感動と感謝さえ覚えます。
きっと今のネコ達と同じように、何気なく、当たり前のようにヒトの側にちょこんと正座して、何処吹く風といった顔をして、ヒトと世界を共有し続けてきたのだろうと、今一緒に暮らしている子達の顔を眺めながら思うのです。
そしてそれは、これ以上ない幸福な事だと思うのです。

長い歴史の中で、その性質故にネコがヒトから虐げられた時代もありました。
理解できないモノを排除しよう、自分達の不満を弱者にぶつける事で発散しよう、というヒトのおこがましさが生み出した、辛い歴史です。
悲しい事に、現在も虐げられるネコがいるのは事実です。
最もヒトの身近にいながらマイワールドを形成しているこの子達は、身近過ぎるが為に、えてしてヒトとのささいな摩擦を起こしがちです。
ネコ達の世界では、ヒトの世界を理解しようなんて考え方はこれっぽっちも浮かんでこないのが常識です。
なんたって「孤高の単独生活主義」ですから。
一方で、ヒトは集団生活の生き物ですから、相手の出方を見て、理解、判断をし、行動することができます。
と、いう事は、私たちがネコの世界を理解すれば、摩擦を軽減してもっとのん気に一緒にお昼寝を楽しむ事ができるようになる訳です。理論上は。
幸いな事に、ネコについて、たくさんの方々が理解を深めようと研究をなさって下さっています。
そこにたくさんのネコの皆様も協力してくださっています。
その先人、先ネコの皆様に精一杯の感謝をすると共に、現在、ささいな摩擦でネコとの暮らしに不安を持たれている方のほんの少しでも手助けができたらと思い、筆を取らせていただきます。
ネコとの暮らしは「まったり」がモットー。
理解の上でのゆとりが、皆様とネコ達の絆を深める架け橋になりますように。
そして、世界中のヒトを含めた生き物達が、にっこり笑える日が来ますように。

ミウラアヤ
1975年生まれ 神奈川在住
県立高校畜産科学科を卒業後、「自由ヶ丘アカデミア」動物看護コースに進学、1996年卒業。
卒業後、動物病院へ看護師兼トリマーとして就職。
2005年にフリーイラストレーターとして独立。
現在猫3匹、犬2頭と毎日面白おかしく同居中。






















