約束

2024年1月13日(土) 2024-01-13T14:55:11+09:00 125 / 0

ちびがケガをしてからわたしは、病院へ連れて行ったほうがいいのか、でもどうやって捕まえる？とか悩み、周りに猫を飼っている人もいないし、ネットで調べるしかありませんでした。
どうやら、ちびは後ろ右足の付け根を、事故か何かで
強くぶつけ動けなくなり、どこかでひっそり回復を待っていたようです。
ズレた関節は2週間くらいでそのままかたまるようです。なんとか歩けるようになったちびは、ガリガリに痩せて家に来たのです。
ちびがゴロンと寝転ぶので、なでるとケガした足の関節が出っ張っていました。
わたしはたくさんなでて、痛いの痛いの飛んでけーと念じていました。
打ちどころが悪かったら死んでいたかもしれない、
どんなに怖くて、どんなに辛かっただろう、
そう思うと涙がとまりませんでした。
最初はうまく歩けなかったけど、少しずつ高い所からジャンプしたり、足をぐーっと後ろに伸ばしてストレッチしたりして、ちびはもとのように歩けるようになっていきました。
わたしはちびがケガをしてから、姿をみせなくてもそのうち来るという安易な考えをしていた自分に腹が立って仕方がありませんでした。

わたしはちびに、心配だから毎日顔をみせてね
と、お願いしました。
それからちびは、毎日必ず15時頃うちに来て、ごはんを食べて夕方には玄関の少し高いところで寝て、夜またどこかにある寝床に帰るというのが、毎日のルーティンでした。