能登半島地震のこと ②

能登半島地震のこと　②

2024年1月24日(水) 205 / 0

トイといくらをキャリーに入れて
中学校へ車で向かった。
……道路に出て、愕然とした。
狭い一車線のとこに路肩に何台も車が停まってたり。逆方向を走行してたり。

ムチャクチャなってた。
そんな車を避けて、いつもなら5分で着くようなところを倍以上かかって中学校に着いた。
駐車場もいっぱいで、どうにかこうにか車を停めて。

荷物とトイ、いくらのキャリーを持って玄関に向かう。
玄関の窓ガラスが割れていてまだそのままの状態だった。
たくさんの人が慌ただしく出入りしてた。
とりあえず１番高い５階へ登る。もちろん階段。
……トイ。なんで8キロもあんの？？？
ここでおやつあげすぎて太りに太ったトイ……
いや。ここまで甘やかして太らせた自分を呪った笑

ペットNGではなかったけど、各教室はたくさんな人がいて。１番廊下に近い隅っこに座ることにした。
大声で話す人はいなかったけど、なんとなくざわついた空間で落ち着かないのか。
トイもいくらも一言も鳴かずに静かにしてた。

やっぱ遠慮しているんだろうか。
廊下に犬を抱っこして座ってる人が何人かいた。

暖房器具もなく。寒くて寒くてほんと辛かった。

何時間か経った時

津波警報が、注意報に変わった。

そうなったら、少しずつ教室内にいた人達は自宅へ帰っていった。

そんな時、朝お雑煮食べてから何も食べてなかったのと地震のパニックやら緊張やらで
変な汗が出て、目の前真っ暗なって、手が震えてきた。娘に悟られないようトイレに行ったりしたけど、多分低血糖で笑
きっとフラフラしてたんだろーね。
「おかあ。そいえば何も食べてないやん。低血糖やろ？」
………なんでアンタがわかるん？！笑

とりあえず、て娘の旦那が自販機でカフェオレ買ってきてくれた。あったかくて生き返った笑
近くのコンビニは、電気も消えてやってなかった。
そんな時、娘と次女がLINEでやり取りしてたらしく。

「今から、〇〇(次女)来てくれるって」
え？なんで？？？て思ってたら
「玄関行こー」言われて。

地震で多分混雑してる中。
次女と彼氏が、たくさんの食べ物、飲み物。なんならちゅ～るまで持ってきてくれた。

なんだかもう。こっちがしっかりしなきゃ、なのに全然。
娘たちのほうがほんとに強くて、あたしを助けてくれた。
泣かずに「ありがとう」って伝えるのが精一杯だった。

「助かったねー♪」ゆうて。長女と旦那はかなり腹減ってたらしく笑　めっちゃ食べてたけど。
あたしはメンタルがクソでカフェオレすするのがやっとで、次女からのinゼリーだけ飲んでた笑

一応ね、中学校からも避難食のお湯や水に入れたらご飯ができる、てやつもらったんだけど。
長女夫婦はそれもガッツリ食べてたけど、あたしは食べれず笑

キャリー２つにかけた毛布をめくって、出ることができないトイといくらに声をかけてた。

そんな間も余震は何回もあった。
このままどうなるんだろう………て。
不安しかなかった。

続く。

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