京都御所で大救出劇！(おもいでのネコ完結篇)

2013年4月3日(水) 335 / 4

それは今から約20年前
あらくれ母ちゃんがまだ若い別嬪のねえちゃんだった頃（笑）

1人暮らしのワンルームで一緒に暮らしていた♂「夜叉丸」通称マル。
もちろんペット可な物件では無かった。若気の至り…
耳とシッポだけ茶色の、ヤンキー顔の白ネコだった

いかつい名前と顔のまんま、凶暴な野郎でね…
暴れる噛みつく、でも寝るときはかならずくっついてくるカワイイ奴で

実家近くのスーパーの中にあるペットショップの店先で
鳥かごに入れられて「欲しい方さしあげます」の貼り紙されて
彼は大暴れしていた(この店はすぐつぶれました)

もらいました。
そして京都の自室に連れて来た。

ワンルームだから当然狭い
たまには外に出してあげたいな(若かりし頃相当バカ)
リード付けてバッグに入れて京都御所につれてった
しばらくあそんで気を抜いた瞬間
マルが木に登った
おりておいで、呼んでもどんどん高いところへ行ってしまう

どうしよう…上に行けば行くほど枝は細くなり風にしなる
マル、降りようにも降りられないんだ
困り果てて当時付き合ってた彼氏に電話した
梯子借りて来てくれたり長い棒を持って来てくれたり頑張ってくれたが
マルが登った木が高すぎて役にたたず
場所が「御所」なだけにいろいろ厄介なコトがあって
とにかくいろんなトコに電話しまくって(皇宮警察とか便利屋さんとか)
夕方近くにようやく高所作業用の車持ってる業者さんが来てくれた
それでもマルのしがみついてる場所には届かず！
最終的にクレーン(?)のカゴに乗ったおじさんが長い棒でマルをつついて
下で皆で布を広げて落ちてくるのを受け止めよう！という話になった。

それがまた簡単にはいかず…
怯えたマルはさらに上に行っちゃうし
「そのうち腹減って落ちてくるでしょ？」とか言われて
泣きながら「いくらネコでも死んでしまいますっ！」と訴え
2時間位頑張ってもらって、
ついにマルが落ちてきた。

布で受け止めたけど気絶してました…
大泣きしておじさんたちにお礼言って
その日結局、彼氏は仕事休んだ。クレーンのおじさんに2万円払ってくれて
いろんな人に大迷惑、かけてしまった…バカ女。
マルは汚れてたけどケガ一つ無く、帰ってゴハンを山盛り食べ爆睡。
仕事休んでまでマル救出につきあってくれた彼氏を改めて好きになった

その彼氏が父ちゃんです。

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