2月に入り、エルの四十九日が終わった頃…ほんの少し心が軽く
なっていったんです。エルの死も私の一部になっていこうとしている
のかなぁという感じでした。
毎日のように泣く事も少しずつなくなり… そうしたら今度は
猫が側にいない事が物凄く寂しくなってきてしまって。
やはり自分は猫のいない生活なんて出来ないんだな…と。
新たに猫ちゃんを迎えたい!と思い始めました。
とは言え、欲しいと思ってもさて、どうすれば…。
何せ当時はホントにネットもほぼやらなかったので、こんなに
世の中に里親募集サイトがいっぱいあって、里親を探してる人達
がこれほどいるなんて知らなかったものですから( ・_・;)
たまに家の近所で野良ちゃんを見掛けるものだから、外に出て
どこかに猫ちゃんいないかな~と夜な夜な猫探しをしたりして
ました。今思えばあの時の私…完全に病んでたわ(^。^;)
危ない、危ない(*_*)
そういう時はどこ探してもまったく出会わないんですよね‥。
そこでふと思い出したんです。
そういや、あの道路脇で亡くなってた猫ちゃんの事を頼もうと
思って保健所に電話したけど、番号登録してたよなって。
保健所ならもしかして猫や犬を持ち込む人がいるかもしれない!
と考えて聞いてみる事にしたんです。
掛けてみたらば… “こちらのほうでは持ち込まれた犬猫の引き取り
などはやってません。京都市でしたら、京都市家庭動物相談所と
いう所があり、そちらでしたら引き受けや譲渡も行われています”
との事。 そこで初めて家庭動物相談所なるモノの存在を知りました。
必要書類をすべて用意し申し込んで、希望の子が入ってきたら連絡を
いただけるという流れ。 ようやく訪れるかもしれない新しい出会いを
ドキドキして待つ事数日。 “現在ご紹介出来る子猫が1匹おります”
と連絡が!(*'▽'*) それが、ももでした。

もも「にゃ?なんの話ぃ?」
私が申し込んだ時に施設に保護されていた子猫は1匹だけ。
兄弟が3匹いたそうですが、私の申し込んだ前の週にみんな引き取られ、
最後に残っていたのがこの子という事でした。
性別や色柄にこだわりはなく、元気な子なら‥と思っていたので
面会してすぐに引き取りを決めました(^^)
そうして2010年3月から、ももとの生活が始まりました。
ももと暮らし始めて、ふと、あの時亡くなっていた猫ちゃんの
件で保健所の番号を調べて登録してなかったら、今家にももは
いなかったかもなぁ‥と思ったんです。
わからないですけどね、もう少し後に保健所の事を思いついて
連絡したかもしれないし、思いつかず夜な夜な野良ちゃんを探し
歩いてついに見つけて保護して我が子にしたかもしれない…(^-^;)
そればかりは何とも言えない事だけど、あのタイミングで家に
来たのが“もも”であったのは、やはり携帯に残っていた保健所
の番号、これが縁を繋いでくれた事は間違いありません。
あの時番号の事を思い出さなかったらきっと今家にいるのは
この“もも”ではなく、別の子だったでしょう。

*相性が合わないももとシナモンですが、たまには2ショットが
撮れるくらい、距離は近づいてきました(^^)
保健所に電話したきっかけはあの事故で亡くなった白ブチの
猫ちゃん。 …もしかしたらあの子が縁を繋いでくれた…?
う~ん‥結びつけ過ぎ?(^^;) いや、でも出会いってタイミング
が凄く重要だと思うので、やっぱりあの猫ちゃんが“もも”との
縁を繋いでくれたような気が今でもしています。
あの猫ちゃんと…エルもネ。
前の家には丸10年住んでいましたが、事故死した猫を見たのは
あの時のみ。最初で最後でした。
忘れられない出来事の1つでした。いつか書き残せる機会があれば
…と思っていました。 長々とすみません(^_^;)
あの猫ちゃん… もう生まれ変わってるかな。
今度はもっと幸せになって、長生きしてほしいな。

もも、アッという間に家族が増えちゃったけど‥
これからもみにゃ仲良く、元気でいるんだよ
ちなみに、京都市家庭動物相談所は現在、京都動物愛護センター
に生まれ変わりました。 相談所の頃、保護猫の譲渡が本格的に
始まったのは私がももを引き取る前年の2009年からだったそうです。
それまでは猫はすべて処分の対象だったという…
相談所でももを引き取った経験は、猫や犬の殺処分や保護について
それまで以上に深く考え、知るきっかけにもなりました。



















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