
↑バルコニーに面している窓に、100円ショップのワイヤ−ネットをはめ込む
網戸一枚では心もとない
私自身は脱走させた経験はありませんが、ある施設で猫が脱走した瞬間を見たことはあります。
しかも、一頭ではなく数頭まとめて...
原因は、そこを出入りした人間が脱走防止扉の鍵をきちんと閉めなかったことでした。専門業者に依頼して、たいそう立派な扉を作ってもそれを使う人間の意識次第では全くの役立たず、「豚に真珠」「猫に小判」になってしまうのです。
今でも、猫達が外に出た瞬間がこの目に焼き付いていて、思い出すたびに吐き気を催すくらいの衝撃でした。

↑鍵を開ける音で玄関までお迎えにくる猫の、一瞬の足止め用フェンス
ですので、自分の保護猫・預かり猫に関係なく私が関わらせて頂いた保護猫さんが嫁ぐ際には、口をすっぱくして「脱走防止対策」の重要性をお伝えしています。
そして、口頭でのお約束ではなく物理的に設置したことを確認した後での
猫のお引き渡しとなります。
でもね、大事な愛猫が脱走したらどんなことが起こるかちょっと想像すればわかると思うのです。
生きて保護できれば良いけれども、無惨な姿で発見されたり、見つけることができず生き別れになったら関わった人たちがどんなに悲しい思いをするか。
一生その十字架を背負って生きて行かなければならないのです。
そして何より、必死に生き抜いてやっと安住の地を得たはずの猫ちゃんが哀れでなりません。
「うるさい保護主だな〜と思われちゃうかな?」
「そんなこと言われるくらいならペットショップで買ったほうが気楽だよ、と里親さんになることをやめようと思ってしまうかな?」
そんなことを思いながらも、丁寧にしつこく(苦笑)その重要性をお伝えしていく方針は決して変わりません。
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