簡単な事の様でとても難しい。

母猫から見放された野良猫の子猫は、食べる物も水さえも口にできない日もあるだろう。保護されるまで良く生き延びて来たと思う。
我が家のこてつ君は、生後1か月になる前に母猫と離れ1匹で生きていかなくてはならなかった。まだお乳しか飲めなかっただろう。運良く我が家に保護された日も、離乳食どころかミルクも飲めず体重はどんどん減っていく。あのまま誰にも拾われなかったら今頃は虹の橋に行っていたと思う。
我が家のたいが君もランちゃんも生後2か月で保護されている。
ランちゃんは保護当時500ℊ・たいが君は我が家に来た生後半年で900ℊだった。
本当に小さい。生きているのがやっとだっただろう。

たいが君は保健所に持ち込まれたところを保護団体によって一命を取り止めた。
保護団体の方々が最初はかかりきりでお世話をされていて、投薬や通院歴など詳細な記録が残っている。費用も相当かけてくださっている。
たいが君は体があまり丈夫ではなかったようで大変だっただろうと思う。
白血病・猫エイズのウイルス検査に加えて猫コロナウイルス抗体価検査も受けている。
一匹の保護猫にこれだけのケアーをして里親を捜す。受け入れる里親側も先住猫にもコロナウイルス抗体価の検査を強いられる。当然である。
虎太郎は純血種の猫。猫コロナウイルスを持っている可能性が非常に高い。検査の結果、猫コロナウイルス(fcov)抗体が1600もあった。絶望だった。
続いて遺伝子検査を受けた。ここで陽性出ればたいが君の譲渡は無くなる。
結果が陰性だったので我が家は里親になれた訳だが、遺伝子検査が陰性で本当にFIPは発症しないのだろうか。
保護主は保護猫を安心して新しい家族にしてもらうため、また保護猫が一生を幸せに全うできるようにと、大変な努力をし新しい里親に命を託しているのである。
子猫は可愛い。でも楽しいことばかりではない。悲しく苦しいこともたくさんある。
多額の医療費もかかり、苦しむ愛猫の看病もし看取り、火葬をお願いしてお花を手向ける。
里親はその小さな命が、最後まで幸せに一生を全うするように託されていると思わなければならない。
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