『ペットは贅沢品』。

2016年4月4日(月) 1214 / 5

こんにちは、ゴロニャンニャンです。

今日はちょっぴり真面目な話。
長いです。

個人的な意見も満載なので、苦手な方はスルーでお願いします。

長毛さんに応募がありました。

メッセージを確認してビックリ！
なんと相手は18歳。
(※その方は既に退会されています。)

『小さい頃から猫が好きでした。ようやく自分でお金が払えるようになったので猫ちゃんと暮らしたいと決心しました。
耳に穴が空いていてもぜんぜん関係なく、可愛がれます。手術の方ももし飼えるなら絶対にすると約束できます。
数日間のトライアルをお願いしたいと思います(^-^)』

私は募集を出すときに、特に年齢制限は設けていません。

でもね、

『自分でお金が払えるようになったので』

に、ふと疑問。

18歳と言うことは、この春から社会人としてのスタートを切ったのでしょう。

ならば、初めてのお給料が貰えるのは、早くて４月末ですよね？
…初任給もまだ、貯金(自分で稼いだお金)も無しで『自分でお金が払えるようにー…』って言ってる？

もしかしたら、学生時代にバイトをして、一生懸命貯めたお金があったのかも知れません。
こればっかりは分かりませんが…。

メッセージから推察するに、
『ずっと猫を飼いたかったけれど、両親から
「自分のお金で面倒が見れるようになるまでは我慢しなさい。」
と、言われていたのではないかな？
それで、就職出来たので、
「やっと自分のお金で飼える！」
と喜び勇んで応募したのかな？』…。

コレは完全な私の妄想ですけどね。

でもね、生き物を飼うって、そんなに簡単なことではないのですよ。
『好きだから』『可愛いから』で済む問題ではないのです。

前に、ネットでこんなことを書いている方を見つけました。

『ペットは贅沢品ですよ。
っていうと、必ず「貧乏人はペットを飼う資格もないのか！」って主張が沸いてくるけど、そ　の　通　り　ですよ！
何度も言うけど終生飼育って責任には経済力も含まれるの。それがない人は飼っちゃいけないの。ここに議論の余地はない。』

今の時代(場所にもよりますが)、外で自活出来る猫なんて限られているでしょう。

車に轢かれる猫も多いですからね。
必然的に、きちんと飼うからには『室内飼い』を選択することになります。

猫も、良い環境で生活出来れば、それだけ長生きする確率も上がるでしょう。
そして、長生きすれば、大きな病気をするリスクも上がります。

病院に通い、食事にも気を使う…。
とんでもない額のお金が必用になる可能性もあります。

『猫は永遠の３才児』だと、誰かの日記で拝見しました。
確かに、猫は手のかかる可愛い３才児です。

そんな可愛い我が子(猫)が怪我、あるいは病気で苦しんでいる。

でも、お金が無いから何もしてあげられない…。
病院にも連れていけない…。

自分の子供(人間)でも同じ事が言えますか？
猫だって、形は違えど家族です。

ペットは基本的に、その人が『飼うことを選択』して、家族に迎えます。

お金がないのなら、『飼わない』という選択肢を選ぶことも出来ますよね？

飼う前にもう一度、良く考えてください。

あなたに経済的余裕はありますか？

時間的な余裕もありますか？

最後まで見届ける、覚悟がありますか？

話が飛躍し過ぎましたね。
戻します。

18歳の応募者には、突き放すような、脅すような文面になってしまいましたが、軽い気持ちでいて欲しくなかったので、以下のようなお断りメールを送りました。

返信のないままに退会されてしまったので、どのような気持ちでいたのかは、分からないままです。

原文そのまま。
※名前は伏せています。

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はじめまして。
メッセージ&里親希望ありがとうございます。

プロフィールを拝見した感じだと、この春から高卒で就職されたのでしょう。

だとすると、早くて、今月末に初めてお給料をもらうのだと思います。

生き物を飼うと言うことは『好きだから』『可愛いから』で済む話ではありません。
これからずっと、ペットの事を第一に考えねばなりません。
これからずっとです。

恋人が出来て、遠くに旅行に行きたくても、ダメです。
新しい新居を探すときも『ペット可』の物件を探さねばなりません。
不可の物件にくらべて、かなり高いです。
数も少ないです。
隠れて飼うと、トラブルの元です。
退去時に高額な費用を請求されます。

もし、ペットが病気をしたとき、高額な医療費が発生します。
50万円以上は覚悟しておいた方がいいでしょう。

もし、職を失った場合はどうしますか？
恋人が猫嫌い、猫アレルギー持ちだったらどうしますか？

厳しいことを言いますが、就職したから一人前！ではありません。
自分の力だけで生活できるようになって、初めて一人前と言えます。
自分で働いてお金を稼ぎ、生活を営む。
(実家にいるなら、生活費をきちんと入れる)
炊事洗濯も自分で出来るようになる。
もしもの時に備えて貯蓄もする。

生き物を飼うと言うことは、その子の面倒を責任を持って、一生見ると言うことです。
長くて20年です。

今の〇〇さんには、早いように思います。
まずは自分の生活を安定させることを優先してください。
人生は長いです。
楽しい誘惑もいっぱいあるでしょう。
今は『絶対そんなことはない！』と思っていても、猫をないがしろにする事も出てくると思います。
個人的な意見ですが、自由に出来るお金が増えたのです。
いっぱい遊んでください。

いっぱい遊んで、余ったお金で貯金も出来て、生活に余裕が出来たら、猫を迎えれば良いと思うのです。
その方が、お金がｶﾂｶﾂで猫を飼うよりも、幸せに出来ると思います。

せっかく応募していただいて申し訳ないのですが、今回はお断りさせてください。

また将来、ご縁がありましたら、その時はよろしくお願いします。
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今読み返すと、かなり上からな物言いですね。
私の気持ちが伝わっていれば良いのですが…。

今は分からなくても、将来思い返して、
『今だからこそ、猫と幸せに暮らせてるんだな…』
とでも思ってもらえたら本望です。

このメールを送ることが、今の私が18歳の応募者にできる精一杯でした。