ＴＮＲは違法か。（追記有）

2016年7月10日(日)

1798 / 0

Ｑ＆Ａでのお答えで、気になったことをコメントさせていただきました。
日記を書かれていることに気付かなかったので、直接ご本人様にもメッセージさせていただいています。
以下はその要約です。

愛護動物を、捕まえて、再度放す行為が、動物愛護法違法になるそうです。
ただ、その行為に正当性や酌むべき事情がある場合はグレーになるようです。
そのため、あちらの回答に「去勢してから」や「避妊してから」の文字があればグレーでしょう。
そういった記載がなく、捕まえて放したらいいですよ、は違法行為の推奨になります。

実際に、殺処分になるのが可哀想で、猫を捕まえて山で放し、猫のためと思ってやったことで書類送検になっている方もいますので、お気を付けください。
Ｑ＆Ａでは、そういったことを知らない人が、「それはいい案だ！」と安易に猫を捕まえ、別の場所に移動させてしまい、法を犯してしまってはいけないと思ったので書き込みをしました。

勿論、同じ場所に放す際でも、一度捕まえたのなら、法律上は、捕まえた方の所有物（ペット）とみなされます。
ＴＮＲのリターンの際に、もし、誰かに通報されてしまったら、法律違反になる可能性があります。
ただ、現実では、その場を見て通報する人なんてほぼいませんし、いたとしても、事情を話せば「酌むべき事情がある」と言う風に見てもらいやすい、と言うグレーな状態なだけなのです。

ＴＮＲは大変デリケートな問題です。
推奨される場合には、詳しく丁寧に書かないと、勘違いで違法行為をしてしまう人を作ってしまいます。
違法じゃないですよ、は、確証がない限り、簡単に言わないほうがいいです。
グレーなんです。

実際、「ＴＮＲは法律違反に当たりますか？」という答えがネット上にあったので転載します。
弁護士さんの答えです。

"法律を厳密に解釈すると、愛護動物の遺棄に当たる可能性はあります。
正当な理由や酌むべき事情があるとして、起訴される可能性は低いと思いますが・・・。"
黒岩英一弁護士（長崎県長崎市）

https://www.bengo4.com/c_1009/c_19/b_146367/

※私はＴＮＲ活動に反対している訳ではありません。
親族もＴＮＲ活動をしています。
既にご存知の方は、グレーの範囲内でやっているのに大きなお世話だわ！と思われると思います、すみません。
知らない方が、勘違いしないように、と思ってこの日記を書きました。

純血種も雑種も野良も外猫も家猫も、すべての猫ちゃんが幸せになれるといいなと思っています。

（追記：ＴＮＲをはじめられる方、やっておられる方。違法じゃないと聞いてはじめられた方。ご自分でお調べになってください。実際に何か起こっても「○○さんに聞いた」「○○ではそう言っていた」、何の足しにもなりません。何かあって困るのは自分です。自分で調べ、自分で何が大丈夫か考えて、猫ちゃんのためを思い行動してください。何かあった時、誰かのせいにはできません。何かをやる、責任を持つという事はそういう事です。）

34 ぺったん