でも偶然からなのか、それまでは体が悪いとか、目が悪いとか、そんな猫たちは私の元には居ませんでした。
ある日、地元の情報誌に「片目の見えない兄妹猫保護しています」と載りました。
多分・・9月頃だったと思います。
いっしょに住んでいたSちゃんと見ながら、
「片目が見えないって・・・大変だろうね」
という会話しかしなかったことを憶えています。
当時、我が家には猫が6匹と、一時預かりの「まろん」という仔猫が居ました。
「まろん」は前の左足の指が一本多く、動かす事は出来ないのですが、その指の爪がフローリングに当たって、走るたびに「かちゃかちゃ」と音がするような子でした。
とてもやんちゃで可愛い子で、預かって2ヵ月後に新しい里親さんの元に行きました。
(それから2ヵ月後、私の働いている会社に入社してきた男の子の実家がその里親さんだという事が判り、えらく感動したのを覚えています)
「まろん」が居なくなり、途端にSちゃんと二人、あの情報誌の「片目の猫たち」が気になりました。
「情報誌の事務所に電話して、里親さんが見つかったかだけでも聞いてみようか?」
情報誌に載ってから既に3ヶ月が過ぎ、もう里親さんが見つかっているだろうと思っていました。
でも、まだ保護した方の家に居ました。
その情報誌の編集部の方が保護をしていて、編集部自体がボランティアをされていました。
Sちゃんと一緒に編集部に伺い、兄妹猫たちに逢いました。

猫好きの性(さが)というのでしょうか・・・
2匹を見た途端、Sちゃんが、
「うちで面倒見ます!」
言ってしまいました。
仔猫たちは生後半年くらい。
2匹とも片目が見えません。
お兄ちゃんは右目。妹は左目。
でも全然支障なし。
保護した方に聞くと、河川敷にダンボールに入れられて捨てられていたそうです。
前日の台風が去り、飼い犬と散歩をしていた時、草が茂る河川敷で不似合いなダンボールが目に付いたそうです。
それも蓋にはきつくガムテープでとめてあったと。
近寄ってあけると、生後間もない2匹の仔猫。
保護したKさんはそのまま動物病院に直行したそうです。
その2匹、今はSちゃんの宅で、別の2匹の姉妹猫たちと元気に暮らしています。(名前は、お兄ちゃんが瑠璃、妹が伽羅)
その後、我が家には、やはり片目の見えない「でし」が加わりました。

どんな猫であっても、生きようとするパワーは、もしかしたら人間より強いかもしれません。
「瑠璃&伽羅」、そして「でし」
偶然にも私たちと関わった猫たち。
せめてこの子達だけでも幸せにしなくちゃ!
そのためには健康でしっかり働かなくては!!
そう思います!(笑



















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