毎日通った。毎日だ。
一年間一日も欠かさずだ。どうしようもない日も、どうにかした。
一年間毎日欠かさずは正直つらい。
文句を言われたり貼り紙は、凹みがっかりする。
それでも通いつめた。
思いおこせば随分と刺激的な一年間だった。
散々嫌な思いをしたり嫌なことを聞いたり
餌やりに関しては、いいことなど一つもなかった。
ただ奴らが待ってるから、腹減らしてるだろうな。辛いだろうな。殺されてないか?と強迫観念にかられて通うばかり。
心穏やかには、いられない一年間だった。
クルミは家猫に引き取られた。ニャータも家猫に引き取られた。
あと一匹だ。
どうする?引き取るか?
引き取ってどうする?九匹も猫がいる家に入れられて、みつ子は幸せなのか?
外の暮らしを自由気ままfree&easyに過ごしてる、みつ子が狭い家しかも九匹に囲まれては逆に不幸では?
想定外に厳つい捨て猫の(モッチ)を飼うはめにもなり空部屋もない有り様だ。
ちなみにモッチはベタベタのアマアマに変貌している。厳ついくせにだ。
外を知ってる、みつ子に狭いケージにぶち込んで生活させるわけにもいくまいし、それに先住の猫のストレスはどうする?
ミミコや光浩の、おかあさん猫だから再会したときに光浩達は、おか、あ、さん? お、おかあさーンと、みつ子に駆け寄り、お前達生きてたのねーと涙涙の感動的な再会になったりして! そして親子は、めでたしめでたしなエンディングにならないかなと甘い考えに逃避したり。
そんなことあるわけない。あり得ない。
縄張りに入り込んだよそ者だ。それ以外にない。みつ子の恐怖心も、さぞ大きかろう。
一匹二匹の話しではない。
九匹もいる。本来、猫は単独で生活する。
それが群れの中に、しかもケージ。
先住猫達と仲良くできるか?
夜泣きに耐えらるか?俺?
いつ終わるともしれない夜泣き。
これが一番きつい。本当に切ない鳴き声だから
。それが毎晩か...
ぶれるよ。気持ちが振れる。
耐えらないかもしれない。
甘やかしすぎているツケが回ってきた。
猫にストレスを与えたくないと甘やかしが過ぎて先住達は、とてつもなくワガママだ。
多頭飼の飼い主は、きっちりしていて時間をきめ餌をあげてるらしいが、うちは好きなときに好きなものを、好きなだけ。九匹前頭そんな感じだ。
そんなワガママ軍団のなかにこれ以上。いったい誰得?
先住も俺もみつ子も、みんなストレスになるだけでは?
気持ちが二転三転する。
引き取る際には文句いってきた奴らに反撃をするつもりだ。人質ならぬ猫質はいない。こちらに弱みはない。
言葉の銃弾を全弾装填。撃って撃って撃ちまくり。撃ちてし止やまん。
場合によっては鉄拳制裁もじさない覚悟で餌やりに出向いた。
さあこい、いつでもこい。みつ子を車に入れたら反撃開始だ!
と...気持ちだけでも奮い立たせるも、そういうときに限って誰も文句を言ってこない。
いっそのこと文句、言ってくれれば、それがきっかけになり保護できるのに...
正直、もう終わりにしたい。
無責任に餌やりさん。(このこ、ひとりぼっちだね。よろしくお願いいたしますね♪ )
あ?お前が引き取れよ。一匹しか飼ってねーんだろが。
餌やりを始め猫を集めた張本人の外国人。
オマエラ猫、残して引っ越してんじゃねーよ
残ったコイツら、どうすんだよ!
居所を失った猫達、誰彼構わず人間の後追いをはじめた。吹雪の中、ニャータは通行人の後を短い脚を必死にばたつかせ、まとわりついて追っいた。通行人は嫌がり走る。ニャータも走る
。そして、また別の通行人にを追っていた。
猫達はバラバラになった。
このクソ外国人に、見せてやりたい。お前らのせいで、この有り様だと。
心が刺々しく、ささくれだった毎日。
猫、通行人のみなさんを追って、みんな迷惑してるんです。餌やらないで。持って帰って。
コソコソする毎日。終わりにしたい。
ウォーキングは大通りしか歩かない。猫のいるような場所には近づかない。
今後は、そう心掛け生活をする。
自分で好きで関わったことだから始末をつけなければならない。
そうは思うが定まらない。
コソコソ餌やりを続けたほうがいいのか?
捕獲か?
みつ子は現在、特に困ってる様子はない。
どうする? 俺?
当初、誰かにコメントだかメールだかで餌やりは、きりがないと言われたことを思いだした。
餌やり→苦情→移動→貼り紙→移動→の無限ループだと。頭数が減っても他所から流れてくるから終わりがないと...
痛感している。
ここで終わらせないといけないんだ。
まだ、できない。いつもは即座に行動するが
行動できないブレてしまっている。

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