エイズ・白血病の検査について

2017年7月4日(火) 616 / 8

ここでは子猫の里親探しをしている方が多くいらっしゃるので、知っている方もいるかと思いますが、検査について豆知識を。

まずエイズ・白血病の検査はほとんどは院内の簡易キットで行います。
ちなみにこれ、検出率１００％ではないし、使うキットにもよって検出率は異なるようです。
もちろん、１００%に近い、かなり信頼のおけるものには違いありません。

院名では白血病陽性と出ると、それは白血病そのもの（抗原）をとらえていますので、陽性確定です。
が、陰性に転嫁する子もいますので、数か月後もう一度検査してみるのも一つです。
また、インターフェロンを投与する方法もありますが、かかったすぐじゃないと効果は薄そうです。
ちなみにうちのわらびは生後２週間で白血病陽性と確定し、そこからインターフェロンを使って陰性になりました♪
これはインターフェロンが効いたのが、はたまた自分で陰転する力があったのかはわかりません。
陰性になった子でも、骨髄にウイルスが隠れていて将来何か悪さをする可能性はあるので、油断できませんが・・・(>_<)
ちなみにかかってから検査で陽性と出るまで、最長１か月ほどの期間が必要です。

続いてエイズですが、エイズはウイルスに対する力（抗体）を調べています。
子猫の場合、お母さんがエイズにかかっているとその抗体が子猫に移行しますので、子猫自身はウイルス感染していなくても、お母さんの抗体を検査が拾ってしまう、いわゆる偽陽性が生じます。
生後半年以降の検査では抗体が消え、その子自身の抗体と言えるので、一般には生後半年以降に検査をして判定します。
ちなみにかかってから検査で陽性と出るまで、最長２か月ほどの期間が必要です。
おうちの子だとこれで大丈夫。

が、譲渡対象の子の場合困ったことに。エイズ陽性の子は先住猫がいる場合は渡せないし、陽性かも・・・とあらわにすると応募者が来ない。
半年たって陰性とわかったら嬉しいようながっかりのような・・。
（がっかりは、エイズ陰性ってわかってたら小さいころならもっと貰い手があったかもしれないのにって思ってしまうだろうから）

そこで、早く親からの抗体なのか、この子自身の抗体なのかを調べる方法があります。
院内ではできませんので、モノリスという外注検査を利用します。
１ｃｃの血がいりますので、小さい子にはちょっと過酷ですが（おそらく何回か針を刺さないといけないので）、１か月令の子猫には検査できました。そのこは簡易キット陽性→プロウイルス陰性→３か月後の簡易キットで陰性でした。
これまた１００％陰性と確定はできませんが、プロウイルス陰性の場合、エイズ陽性の可能性は低いということはできます。
詳しくは下記のページを参考にしてください。

http://www.monolis.com/publics/index/509/&anchor_link=page509#page509

あまりモノリスを利用しない動物病院は、これを知らない可能性があります。
あくまで予測ですが、半分以上の獣医は知らないです（笑）
こういう検査をしたいんですと、言わなければ獣医からは勧められないと思います。
値段は動物病院の設定価格によって異なりますので、ここでは表記しません。

参考になれば幸いです(*^_^*)

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