ペットショップへ行くという選択はありませんでした。
ペットを飼うなら、保健所か譲渡会へ行こうと、なぜか決めていたです。
血統書にこだわりはありませんでしたし、
おそらく、お金で命を買うという行為が、どうも馴染めなかったんですね。
譲渡会へは何度も通いました。
1年くらい通いましたww
決め手がなかったわけではないんです。
実はちょっと、怖かった。
命をこの手にすることが。
飼うならかわいい子猫がいい。
だけど、目にする小さな子猫たちは、あまりにも小さくて、壊れそうで。
ちゃんと育てられるのだろうかという不安と、猫と暮らす夢とを天秤にかけながら、
ああ、今日も勇気がでなかったと、とぼとぼと譲渡会を後にする日々。
そんな臆病なわたしを、ボランティアさんに気づかれてしまったのかな?
ある日、
「この子を抱っこしてみませんか?」
と、渡されたのが運命の空豆だったのです。
胸に抱いた、小さな小さな命の固まりが、温かくて儚くて愛しくて。
手放せなくなったわたしに、ボランティアさんは、してやったり!な顔。
もしかしてわたし、罠にはまったのかしら?
でもね、
あんなに小さな子が、こんなに大きくなるとは、想像してなかったのよね……。




















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