～ネコネタじゃない日記シリーズ～　卒業...

2008年3月19日(水) 2008-03-19T14:05:23+09:00 339 / 3

　私の趣味でもある「星を見ること」を教えてくれたのは、小学校４年、５年、６年の時に受け持たれた担任の影響があったのです。
　その担任は４年前に定年退職だったのです。ですが、学校側の意向などもあり毎年更新を続けていたのですが今年度をもって教職から退くことになったのです。

　昨日用事があって小学校へ言ってみるとホールで「終業式」と「離任式」をおこなう所でした。
　私立だったので系列の高校から来たその担任は、小学生をうけもつのが初めてだったので、今から考えても「小学生でそんな高度なことはしないでしょう～」と言うような内容の授業をしてくれたのを、今でも思い出します。
　学校に寝袋を持って泊まり込んで初めて見た「月」のクレーターに驚き、「土星」に輪があることにドキドキし「木星」に縞がありガリレオ衛星が動いていく様子、「月食」で皆既中に赤くなることや、「太陽」の黒点をいかに安全に見るか...などなど。小学校を卒業して、中学高校になっても「手伝ってくれ！」と連絡をもらっては望遠鏡担いで行ったりしたことも。
　「この人」にあこがれて、しかも彼は北海道・旭川出身で冬の寒さの話や自然の豊かさなどの話から、教員の世界に・かつ北海道でと思うようになり、進路は「北海道、一本！」としたのです。
　北海道での自然の豊かさには、話を聞いていたことより多くの体験を出来、自然と戯れることが出来たのです。どうにかこうにか、教員としての採用もしていただいて授業の進め方・方法・運営」などで困ったときも相談にのってもらって「教科と生徒の橋渡しをすればいい」の言葉が今でも深く刻まれているのです。
　ワケあって、ここ静岡に戻ってまた二人で星を見る機会が出来、「オレ体調悪いから、お前やっといて！」と言われることもあったり「お前解説してやって。オレ見せるから」と、いつの間にか役割分担も手慣れたものになってきたのです。
　この二人なら、望遠鏡をセンターにおいて「ああでもない、こうでもない」といいながら飯も食えるし、酒も飲める（彼は下戸なのでそれは出来てないけど）。もう、先生と教え子の関係でなく、師弟・仲間・友達のような感じ。

　これから時間を気にせずに星を見る事が出来るから嬉しいけれど、いつもいる部屋に居ないのが寂し。
　二十数年年前と全く変わらないホールで担任発表があったとき、小脇にバインダーを挟んだネクタイ姿だった担任が、だいぶ歳を重ねた姿で荷物整理をしていた。この人に教わって良かった、この人に受け持たれて楽しかった。今日で全ての学校行事が終わる。おつかれさまでした。