ぶっさんと私 ３

ぶっさんと私　３

2019年12月26日(木) 337 / 12

クリスマス当日の２５日早朝、ぶっさんはこの世を去りました。

最後の最後までプライドある生き様だったと私は思っています。

２４日の朝、ぶっさんはもうすぐ逝ってしまうのだな・・・・と感じていました。

ご飯も食べなくなり、寝ている時間が長くなり、３３度の体温からさらに冷たくなっていました。

トイレも自力でトイレまで行けなくなりました。

私は自分の仕事が年内２３日で終わり、やっとぶっさんと過ごせる時間が増えると思っていました。

少しのご飯も食べていたし、トイレも行けれた。

なのに容態が悪くなりました。

私は自分の判断で、通院を止めました。

少しでも家でゆっくり過ごしてほしかったからです。

24日、それは私にとって嬉しい1日でした。
一日中側にいてあげれるからです。

手の届く距離で話かけ、体を摩り、1日ゆっくりぶっさんと過ごせたからです。

トイレに行きたいと立ち上がろうとするので体を支えトイレをしてもらいました。

するとぶっさんは、手を離せ！と言うのです。

正確には言われているような鳴き声で鳴くのです。

できる！支えはいらない！と。

ごめんごめんと謝りながら手を離すと、体が崩れていくのですが、本人は立っているのです。

オシッコをしているのを側で見ながら、怒られるけれど少し体を支えていました。

なんでも自分でしたい、自分でできる・・・・そんなぶっさんのプライドは最後まで守ってあげたかった。

たぶん、ぶっさんが力を振り絞るのは、弱い自分を見せたくないからだと思いました。

日付が２５日になり、夜中の１時過ぎにトイレに行こうとしたので、またこっそり支えてしてもらいました。

トイレを終えて、私はぶっさんに「少し寝てくるから、また後でね。」と告げ、２階へ仮眠をとりにいきました。

２時ぐらいに２階へ行き、朝６時前に下へ降りてきたとき、ぶっさんはもう旅立った後でした。

体がまだ柔らかかったので、逝って間もないと思いました。

一人で逝かせてしまったな・・・・という後悔の気持ちが溢れました。

充分後悔なく旅立てたのかな・・・・

「お疲れ様・・・・」それしか言えませんでした。

主人は朝から泣きながら「ぶっちゃん、よくがんばったなぁ。」と話しかけてました。

私は本当はすごく弱い人間なので、猫を飼うのには向いてないと思っています。

ぶっさんが低体温になっていった先週は仕事中や通勤途中などに意識していないのに涙が流れていたり、亡くなった後は体が鉛のように重くなります。

毎回誰かを見送るたびに、なかなか抜け出せないでいます。

私がいま日常を送れるのはたくさんの猫たちのおかげです。
変わらず毎日の世話に追われます。

今年のクリスマスは、クリスマスらしくない時間でしたが、ぶっさんは1日私との時間を作ってくれたのだと思っています。

本当は寝たきりでもいいから、まだまだ一緒に居たかった・・・・でもそんな姿をぶっさんは見せたくないかもしれません。

この先、また猫との出会いがあれば私は連れてくると思います。

活きた生活を少しでもして、命を終えてもらうために。

こんな私では不向きなことだけれど、１匹でも命を全うさせてあげたい。

ぶっさん、ありがとう。お疲れ様でした。

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