#7からの続きです。
診察室に入ると事前の問診票にひととおり目を通した先生がいました。
先生の第一印象は…「若っ!」
いままでの獣医さんの中で明らかに最年少です。
先生はマロンの体重と体温を素早くはかり、マロンのお尻を診ます。マロンは絶賛発情中のため、先生にお尻を触られるとプルプル震えてしまいます。
マロンを診た先生は
「明らかに発情の症状がみられますね。すでに避妊手術で子宮も卵巣も取り除いていることから、考えられる可能性をいまからお話します。その上でこれからマロンさんに今後どういう処置をしていくか決めていきましょう」と仰ってくれました。
はい!はいキタこれキタ!神降臨(;´Д⊂)!
そのときの喜びは言葉ではとても言い表せません。
とにかく前進できる。一緒に対処法を探ってくれる獣医さんがここにいる!それだけで心の底から安心し、先生に感謝しました。
さて先生の説明は以下のとおりです。
① 避妊手術での卵巣組織の取り残しがある
② 避妊手術で卵巣摘出の際、卵巣組織の一部が落ち、体内の血管部分で卵巣の働きをする器官が体内に形成されてしまった
③ 生まれつき奇形で、本来卵巣があるところ以外に副卵巣がある
でも現時点ではこれらのどのケースにマロンが当てはまるかはわからない。それを調べるには、排卵誘発剤を注射し、その一週間後に血液検査をする。排卵時のプロゲステロン値(ホルモンの値です)を見て卵巣組織の有無を判断すること。プロゲステロン値が高い場合は、まずエコー検査で卵巣が視認できるか診ることになるといったことを丁寧に素人にもわかりやすく説明してくれました。なお、排卵誘発剤は取り寄せになるため、薬が届き次第、あらためて連絡をもらうことになりました。
わたしは先生になるべくマロンの身体に負担がかからない選択をしたいが、将来的にマロンが辛くならない最善の処置をしていきたい旨お伝えしました。
ちなみに、ネコは人間と異なり交尾排卵動物で、生殖率は100%。ウサギやねずみなどもこのタイプに当てはまるそうです。極めて合理的かつ効率的に子孫を残すカラダのメカニズムになっているんですね。知らなかった~。したがって、マロンは排卵するまで慢性的にほぼ発情した状態が続く…という悲しい現実を受け入れなければいけませんでした。
なんだか予想以上に長くなってすみません…。いつ終わるの…。最終回に結果的にこうしていれば良かったというわたしなりの見解をまとめますので、飽きた方はそちらのみご覧ください。
次回は、排卵誘発剤注射➡️一週間後の採血➡️検査結果について書きたいと思います。

病院は疲れるニャス…
2019年避妊手術後某日
それではまた!
#9に続きます
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