25年・・・・長いようであっという間に過ぎた時間でした。
私は銀婚式を迎えるにあたり、自分のこれまでの25年を考えてみました。
結婚したときに描いていた人生を送れているのかな？
たとえばこんな事を思っていました。
ずっと変わらず元気。
自分の仕事は40歳で完全に辞めて、専業主婦。
自分が40歳を迎える頃にはまあまあ貯金もできていて、銀婚式は盛大にお祝い。
結果的にどれも若い頃描いていた自分の人生にはなりませんでした。
私の人生で、1番思ってもいなかった事、それは猫です。
猫は飼いたいと思っていました。
でも1匹2匹の世界です。
TNRをしたり、行き場のない猫を引き取ったり、30、40といった数の猫と暮しているなんて、考えてもみませんでした。
貯金もそうです。
我が家は誰か猫が重い病気になったり、骨折した子を引き取るのも自腹でしたから、貯金はどんどん減っていきました。
銀婚式当日、私たち夫婦は通院中の子を病院へ連れていき、猫の砂やご飯を買いに行き、いつも通りの休みを過ごしました。
でも、それでいいのです。
寂しいとか悲しいとか、こんなはずじゃなかったとか、そんな事は思いませんでした。
若いときの自分なら、悲しかったかもしれません。
自分にお祝いもしない、そんな銀婚式なんて・・・・
でも銀婚式当日に、猫を見送る事もなく日常を過ごせるのは、我が家では当たり前ではないのです。
ここ数年、毎年お正月は看取りがある我が家では、何かの記念日が普通に過ごせることは、贅沢なこと。
いま通院中の子も状態が良くないので、長くは一緒にいられないでしょう。
でも猫自身が生きると思い、少しでも食べるなら、それに付き合うだけです。
私の人生、主人の人生それぞれ猫で変わりました。
こんな猫まみれな人生になるなんて、思ってもみませんでした。
これからも、仕事をし、猫の世話をし、看取り続ける日が続きます。
これは私が選んだ人生なので、これからまた金婚式までの25年、主人と変わらず猫の世話ができる人生が送れるなら、とても有り難く幸せなことです。
みんなの穏やかな寝顔が１日でも長く続きますように。
ぺったん したユーザ
ぺったん
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