日本と海外のアニマルポリス

2021年8月1日(日) 384 / 3

最近アニマルポリスのことが時々出てくるので記載しておこうと。

日本で言われるアニマルポリスは不適切飼いや商業ブリーダーから動物を保護する事を主目的にしているような感じですね。そのためには敷地内や施設へ押し入ることが許されるような。
欧米におけるアニマルポリスは違います。日本人が動物愛護先進国として崇め奉るドイツにおいては「犬税を払わない飼い主から犬を取り上げる事。アニマルボーダーの(近所迷惑なので)摘発。法律他規則を守らない飼い主からペット動物を取り上げる事」を目的としています。つまり、人の側にたった活動を行なっています。ほとんどの場合押収した動物は殺処分されます。
さらに飼育禁止犬種や危険な犬の押収というものも重要な仕事です(当然応押収した犬は殺処分)
日本は自治体によっては特定の犬種の飼育制限を設けているところもありますし、闘犬も北海道は土佐犬以外の犬種による闘犬を禁じていたり、闘犬の飼育は良いが闘犬大会の禁止を制定している自治体もあります。しかしよほどのことがない限り行政指導のみで犬が押収されることはありません。

つまり意味が180度違うんです。

また、民間のアニマルポリスを認めるとしても、施設立ち入りや動物の押収を民間組織にさせて良いのかという問題が残ります(日本の場合はあくまでも民間組織)
現時点で立件、動物の押収は警察や保健所があるわけなので、新たにアニマルポリスを立ち上げる意味はなんなんでしょうね。

ひとつうがった見方ですが、アニマルポリスの設立によってブリーダーから犬猫の取り上げを容易にするということも考えられます。現時点でも「保護団体」によるブリーダーの急襲、騙しはありますので。アニマルポリスによりそれがより容易になってくるというわけです。

手数料や協力金という名目により金銭売買される保護犬猫、きちんと飼育され、厳しい法律のもとに販売される犬猫、どっちがいいのでしょうね。オークションは伝染病や不衛生、遺伝病の巣窟と言われていたのは過去のものになりつつあります。一方で保護団体から譲り受けた子犬子猫が伝染病や遺伝子疾患を発病したという話もよく聞きます。

私はアニマルポリスの設立を非常に危惧しています。また偏った、あるいは嘘の海外の情報が誠したかに流布することも。それにより異形化する動管法。今後の日本はどうなっていくのでしょう。