結果としてはそこは神の病院であった。
受付けの方は号泣する私の話をじっくり聞いてくれ、ドクターやナースは私を責めもせず入院を提案してくれた。私は心の底からホッとして、是非お願いします。と病院へ天使を預ける事にした。
そこから夜勤の日以外は極力面会へと足を運んだ。天使は日に日に元気になっていった。
ご飯を食べる天使

すっかり人馴れした天使

日に日に元気になっていく姿をみて私は幸せであった。1回目の面会の時についに天使に名前をつけた。
「くるみ」
天使に似合うとても可愛い名前だと思った。(ダイエットにナッツがいいと聞いてGoogleで調べて出てきて色が似ていたからとかでは決してない)
途中目を擦りすぎて失明してしまうかもしれないと言われエリザベス天使になっていたが、命が助かるならもうなんでもいいと思ってしまうほど私は天使に夢中になっていた。そうして天使は約1週間神病院にお世話になりついに退院の日がきた。



本当は私の夜勤の関係でもう1泊病院へお泊りの予定であったがいてもたってもいられない私は夜勤明けで天使を迎えに行くことにした。
お会計で衝撃の文字列を目の当たりにした。
¥70,000 チーン💸
なるほど、私はこの為に看護師になり月7~8回夜勤をしていたんだな。すかさずカードを出してキメ顔で言った。
「一括でお願いします」
間違いなくその時の私は人生で一番有意義なお金の使い方をした。
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