長いですが、保護したい猫や多頭飼育に困って居る方は、ぜひご参考にしてください。
申請日:2024年10月7日
場所:鹿児島県南さつま市
居住者:当事者本人(75歳、女、無職)
居住環境:持ち家/一戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数(うち子猫の頭数):29頭(4頭)(当初27頭であったが、出産等により29頭となった)
手術日:10月27日、28日、29日、30日、11月1日、6日、12月14日
協力病院:くすのき動物病院
チケット発行数:27枚
手術頭数:25頭(当初申請した27頭のうち2頭が近隣住民の飼い猫であったため除外)
協働ボランティア:加世田の猫を守る会
1,この事案になぜ関わることになったか?
この地区ではどうぶつ基金の行政枠にも登録がなかったため、市議会で議員さんより説明してもらって、了承を得てどうぶつ基金に行政枠として南さつま市に登録して貰った。
そして、その仕組みを使ってどこか試しに取り組んでみようとなり、今回の場所を選びました。
その議員さんがメンバーの一員だったので、その方の1番気になっている多頭飼育崩壊の現場が最初の案件でした。

2,メンバー構成
①代表Yさん60代女性、無職
南さつま市に在住なので代表をお願いした
②私しばにゃん30代女性、パート
何件かTNRや地域猫活動、多頭飼育崩壊、保護猫預かりを継続しているので主に進行役
私は南さつま市に住んでいない
③Kさん40代女性、議員
議員さんで多忙。時間の融通は効く。
この現場の相談者なので、1番動いて貰いました
④Sさん30代女性、パート
私の友人。送迎の仕事と捕獲のためメンバーに入って貰った
⑤Mさん30代女性、正社員
Yさんの知人。送迎の仕事と捕獲のためメンバーに入って貰った
このメンバーの良いところは、時間に融通の効く人が多かったことですね!
3,事前に準備したもの、周知したこと
この案件の流れとして
まず、現場の飼い主さんにどうぶつ基金を使って手術しませんか?と直接家に行って、相談しました。したいということだったので、そこから市役所に行政枠を使って、この現場の猫たちの手術をしたいと、団体の申請と多頭飼育崩壊として申請しました。
この日が2024年8月3日で、団体として認可ががおりたのが、10月1日で多頭飼育崩壊現場のチケット発行がされたのは10月22日でした。
その間に周辺住民への説明や、自治会長さんや隣家の人の承諾書、自治会内での捕獲についての説明のチラシ配布と放送など。
捕獲前までに動物病院への手術予約や、捕獲機の手配、メンバーの送迎、捕獲などのスケジュールを立てました。
4,捕獲実行開始から終了まで
実際の捕獲開始は10月26日で、最終は12月13日でした。

最初の2週間で24匹を捕まえ、凄く順調でしたが、最後の1匹が捕まらず。そして飼い主がなぜか、捕獲機に入ったのに出してしまい、、
ホウレンソウが足らず、凄く悔しい思いをしました。これは次の反省点ですね。
そして、最後の1匹は黒猫の賢い♂でした。
合計25匹オスが14匹、メスが11匹でした。堕胎数は0匹!!タイミング良かった!

5,最後のしめ
この現場から2ヶ月程度の子猫を、4匹保護することになりました。

風邪引きで、ワクチンやウィルス検査などはメンバー私たちの実費でした。
今現在2025年7月ですが、黒猫男の子1匹を残してみんな里親さんに繋げることが出来ました。全て不妊手術済みです。

メンバーがたまに飼い主さんと会うことがあるみたいですが、元気そうです。
子猫のお母さんはエイズで、その他の子で白血病で亡くなった子もいるみたいです。みんなが外猫なので、長生きはしないかもしれないですが、頑張って生きて欲しいですね。
今後もこのような大規模多頭飼育崩壊ではなく、5匹程度の案件なら関わりたいとメンバーと話していました。
メンバーの疲労が凄かったです。
私もこのような規模は年に1.2回くらいだね!と思っております。
猫も人も幸せに。
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加世田の猫を守る会は、公益財団法人どうぶつ基金の「さくらねこ無料不妊手術事業」に参加している「南さつま市」と協働して多頭飼育救済を行いました。
どうぶつ基金が発行する「さくらねこTNR無料不妊手術チケット」を使用し、不妊手術費用、ワクチン、ノミダニ駆除薬については全額どうぶつ基金が負担しました。
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