個人的な好みもあるだろうけど、
ドンパチやってる戦争シーンとかはまったく興味が沸かないし。
とりあえず、有名なプラトーンやフルメタルジャケット、ハンバーガーヒルなどは
観てるけど。あとグッドモーニングベトナムとかも観てるか。
どれもお付き合いで観たのかな。
全部、それなりに楽しく観たけどね。
楽しくって、ヘンかしらね。
でも、たとえ反戦がテーマにあっても
これらって、基本は娯楽(商業)映画でしょう?
って、映画って結局は娯楽だよね。
でも、私の心に深く刻み込まれた戦時下を舞台にした映画が3本あってね。
・火垂るの墓・・・いわずと知れた不朽の名作
・禁じられた遊び・・・古いふるいフランス映画。テーマ音楽はあまりにも有名。
そして最近観た
『関心領域』

昨年、日本公開されていて話題にもなったらしいんだけど、その時は知らなかった。
❝関心領域外❞どころか知ってさえなかった。
第二次世界大戦時、
アウシュビッツ収容所に隣接する邸宅に暮らすナチスドイツ将校(アウシュビッツの総司令官)家族の話。
お話しというより家族の日常が淡々と描かれている。
実話が元。
(ちなみにアウシュビッツやホロコーストについても
私は別に詳しいわけじゃない。通り一遍の事を知ってるだけ)
周囲は美しい自然に恵まれ、川が流れている。
その川には灰が流れてくる。
収容所で焼却された人間たちの死の灰だ。
美しく整備された庭を持ち、幸せそうに暮らす家族の生活にBGMのように聞こえてくるのは、
塀1まい隔てた収容所から漏れてくる
呻き声、叱咤罵倒する声、殴打してるだろう音など・・・
収容所で行われているだろう蛮行のシーンなどは直接的には一切出てこない。
あくまでこういった音だけ。
あと、彼らの会話が不気味だ。
会議のシーンで交わされる❝荷❞って言葉なに?
❝荷❞って収容されるユダヤ人たちの事だろう。
一見、無邪気に健やかに育っているこの家の子供たちも
隣で何が起こっているのかは、うっすら気付いている・・・
語りだすと、とんでもなく長くなりそうだし
この時感じた事全てを文章にするほどの文章力なぞ
私は持ち合わせていないので・・・
https://happinet-phantom.com/thezoneofinterest/
あと、この映画、何しろ音楽が恐い。
その辺のホラー映画の音楽の数十倍コワイ。
トラウマ級に怖い。
映画のエンドロールの怖さは、ほとんど拷問だ。💀☠
またもや、胸糞わるい映画を観てしまった。
でも、私はこの映画に出会えて
とても良かったと思ってる。
なんというか、
ある意味、確実に私を❝無関心領域❞から❝関心領域❞に引きずり出してくれた。
皆さん見てくださいとは、とても言えないが・・・なにしろ楽しくはないので。
機会があったら、また見返しても良いかなと
私は思うが。
あのエンディングロールの拷問を
また味わうのはイヤだ!とも思う。
最近のコメント