ひとつ、買うてきたよ、ハチ君。

「おー、立派ニャ桃やニャ。高価かったやろ。」
それがね、かなり割引で買えたんよ。
ほら、ここ。
ちょっと、傷があるやろ。
たぶんそれで、この一個だけ、安うなっててん。

「あ、ほんまやニャ~。せやけどこんなん、腐ってんのちゃうか?」
もし傷んでるとしても、この部分だけやから。しれてる。
ほな、剝いてくるわ。

「ハチお兄ちゃん、桃て、柔らかいち、剥くの、むちゅかちいんやニャ?」
「まあニャ。もしかしたら剥くつもりで、握り潰してんのんちゃうか。」
「ほニャ、いきニャり、桃じゅーちゅにニャるやん。」
失礼やねぇ。
ちゃんと剥けましたよ。

「ほほぉ、綺麗に剥けたニャ。」
まあね~。
傷のとこも、全然どぉもなかったわ。
ほんで、これが剥きカスの種と皮。

「汚ニャいニャッ‼ わざわざ見せんニャ!」



















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