「ダンダダン」は週間少年ジャンプの配信アプリ「ジャンプ+」に掲載されている漫画作品で、単行本は21巻まで刊行、現在連載中です。

主人公はオカルト好きなクラスでぼっちの冴えないメガネ男子。
そんな主人公が妖怪「ターボババァ」の能力を偶然手にし、超能力を持つヒロインと協力して妖怪、宇宙人など様々な敵と戦うというストーリーです。
こう書くとよくあるジャンプ作品な感じですが、ラブコメ要素強めで、さらに昔のアニメやら特撮やら音楽やら様々なジャンルのオマージュが多く、「うる星やつら」の高橋留美子作品でSFラブコメ洗礼を受けた私世代ドンピシャの漫画です(笑)
原作ストックも十分、満を持してのアニメ化ということで、制作会社が「映像研には手を出すな!」「夜は短し歩けよ乙女」のサイエンスSARU。
両作品とも観ましたが、どちらも作品、映像の完成度共に素晴らしく、放送前から期待大でありました。
アニメは現在2期を放送中で、今回からスペイン人の監督さんが加わり、2人で監督をされているそうです。(旦那調べ)
そのためなのか、規格外の演出が加えられており、最新話22話は新キャラの坂田金太が初登場する回なのですが、冒頭の金太のモーニングルーティンから始まり、異例の9分15秒ものアニメオリジナルが加えられています。
しかも原作のイメージをまったく壊さず、金太のキャラを印象付ける好演出。

そしてアニオリ演出は時間軸までも飛び越えます。
第5話であった登校する主人公オカルンをヒロインモモが校門で待っているシーン、そこにもそのやり取りを横目で見る金太の姿が追加され、その後の教室に居ないオカルンとモモが2人でお互いを探してすれ違うシーン、そこにもオカルンを追う金太の姿が加えられるという神演出。
お前、あの時そこにおったんかーい!みたいな。
原作での金太の初登場シーンは、オカルンのクラスメートとして「君はなぜ美女にモテるんだ?」と唐突に話しかけてくるというものでしたが、金太がその疑問を持つまでを時間を遡ってアニオリで丁寧に描写されているわけです。
ちなみに、オカルンとモモの廊下でのすれ違いシーンで流れるBGMは「魔笛の主題による変奏曲」。
これは円谷プロの実写作品「怪奇大作戦」の実相寺昭雄監督の第25話「京都買います」のオマージュ。
消えた想い人を探して京都の街を彷徨う岸田森さんの切ないシーンで流れていた曲です。
(「京都買います」は岸田ファンとしては京都の名所と岸田さんという神な組み合わせを堪能できる回として有名。)
DVD持ってるほど好きな作品なので、そのオマージュを2度も観れて嬉しかったです♪
さらに金太が言う「力と狡猾さだ、…さすれば勝つ!」といういかにも富野語録なセリフも「聖戦士ダンバイン」のバーン・バニングス(黒騎士)のセリフの引用だし、オタクネタ満載の原作にさらにオタクネタをぶっ込んでいくアニメ製作陣の気合いの入れようが凄いです。
とまあ、要はオタクが楽しむアニメです…。
私、メガネキャラなら何でもいいのかというぐらいメガネキャラ好きなんですが、金太も「ダンダダン」2期のキーマンとしてこれから活躍するので、アニオリ含め楽しみです♪
って金太の事をこんなに熱く語ってる私、この感情ってなんなんだろう?
推しという事では決してないと思うんだが…。
あ、みゆちゃんは元気です。
いきなりクッションをほりほりし始め、謎の行動始めたので激写。
みゆちゃん「まったく、オタクの長文なんて誰も読みゃないのに…」

「ソルの魔笛の主題による変奏曲」
?si=EuiS9I-_m2yWOoWO
最近のコメント