「ひこうきの音がしたらお父さんとおじさんとおばさんとおじいちゃんとおばあちゃんがすぐにかくれたんだって」
Mさんはそう言いながらせんそうのあなを見せてくれました。

「あっちのほうがまっかになってたってお父さんが言ってた」
と、東京のほうをゆびさします。
その時、Mさんのお母さんが、
「いまはいいねぇ、食べるものがあって、べんりだし、こわいおもいをしなくていいもの…」
と、目をほそめながらつぶやきました。
Mさんの家の猫たちは、このせんそうのあなにすんでいました。


そんな平和なひとときからなんねんかたち――
「ねーちーちゃん、きんじょの人がせんきょにつれてってくれるって。だれの名前をかいたらいい? せんそうをしたくない人にいれたいんだ」
と、Mさんからむずかしいしつもんをされました。
「私なら……せんそうをしたい人とせんそうをしたい人となかがいい人とそういう人たちとなかよくしようとする人と…あと、ウソツキにはぜったいに入れないな…」
ぐたいてきにこたえらえず、おもわずあいまいにこたえてしまいました。
「どういうことを言ってる人がせんそうをしたくない人? せんそうのはんたいって何?」
さらにむずかしいしつもんをしてきます。
「………せんそうのはんたいは『たいわ』で…あ、でも、ちゃんとそれができそうな人っているかなぁ」
「たいわって何?」
しつもんされてはこたえてをくりかえし、その日のはんぶんはおわってしまいました。
Mさんのしつもんは、あらためて考えさせられることばかりです。
さいきん、Mさんはいいます。
「うちの子(猫)たちのためにせんそうのあるせかいにしたくない」

おことわり:
私の友人Mさんは漢字が得意ではないため、Mさんに読んでもらえるような字面で入力させていただきました。
最後までお読みくださいましてありがとうございました。



















19
最近のコメント