鞠緒さん

鞠緒

兵庫県 30代 女性 ブロック ミュート

猫飼い歴=年齢。 一度はその栄光の歴史が途絶えてしまうも、僅か4日で復興。 現在は1号(♂)と2号(♀)と3号(♂)と4号(♂)の4匹が在籍中。

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118日目「4号のトイレ事情と2号の後始末。」
2026年4月10日(金) 94 / 0

4号はトイレの後、猫砂を掛けられない。
本猫はちゃんと礼節を守っていると認識しているようだが、長い前足でトイレの縁や床をカキカキしているだけなのだ。

「まぁ、この小さいトイレをずっと使っていたんだから仕方がないよね…。」

4号の元飼い主の女性から託されたボストンバッグの中には、子猫用のシステムトイレが入っていた。
その微妙に水気が残っていたプラスチック製のトイレからは、引き渡される直前まで使用していた事が如実に伝わってきた。

「コレ、お姉さんは一度もおかしいと思わなかったのかな?」

「初めての猫だから、きっと知らなかったのよ。」

「でも、来た当初のよちよち歩きの3号に使わせるのも躊躇う大きさだよ?」

「お姉さんの目には、頑張っておまるを使う幼児に見えていたのよ。」

確かに、2号と大きさが変わらなくなってきた3号も愛らしい子猫にしか見えない。
しかし、半信半疑でサークルに設置したトイレにお尻だけを入れて身体を反らしながら用を足す4号を見ればあまりのインパクトに違和感を抱きそうではある。

「アレか?猫が使う物は頻繁に交換してはいけないとか、そういう気遣いからなのか?」

私も猫飼い歴=年齢とはいえ、ウチの猫と親戚の猫の知識しかないズブの素人だ。
資格を持ち、様々な猫と接してきた人達からすれば鼻で笑われるレベルの一般人だ。

しかし、決して初心者でもない。
だから想像するしかないのだが、猫のトイレの広告を見れば一瞬で解けそうな思い込みだと思えてならない。

「…4号には悪いけど、ウチで用意したトイレに変えさせてもらうね。」

システムトイレ専用の猫砂は粒が大きいので、1号と2号がオモチャと認識するのだ。
オマケに食欲の権化の3号がご飯と間違えて食べようとするので、愛猫達も使っていた鉱物タイプの猫砂に統一させてもらった。

「トイレで方向転換できる!」

4号は身体が大きいのでドーム型は苦手だが、新品のオープン型は気に入ったようだ。
相変わらず立ち上がって使ってはいるが、今までと違って様々な方向からトイレを楽しんでいる。

「システムトイレってお金持ちのトイレって思っていたけど、消臭はあんまり優れてないんだね…。」

ウチにも十年以上仕舞いっぱなしのシステムトイレが一つあるが、ソレは尿検査の時にしか使わなかったので臭いの事は気にしていなかった。
寧ろ猫がトイレをしたタイミングが分かりやすいので利点とも思っていたが、普段使いとなると不便な気がする。

…オマケに“3日も交換不要”と書かれていたペットシーツも4号の体格では一日分も吸収できなかったので、やはりウチ向きではないのだろう。

「ちょっと、新入り!アンタ、また埋めなかったでしょう!」

モワワン…とした擬音と共に嗅ぎ慣れたくない香りが激しく主張するトイレに向かって、2号が駆けていった。
憤慨した様子で臭いを確かめ、ザッザッと慣れた手付きで埋めている。

「ありがとう、2号。」

同じ黒猫として見過ごせないのか、それとも群れが外敵に見付からないようにという本能なのかは分からないが、一日二回のトイレ掃除の時間以外は2号に任せる事にした。
最初は“マズい、格好の餌食だ!”と慌てて片付けに走っていたが、2号が落ち着いた今では4号の癖も個性の一つとして受け入られる。
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