愚かさに泣くこと

2010年8月10日(火) 556 / 2

今日、ちいは不妊のための手術と、生まれてくるはずだった赤ちゃん猫たちの処分をすることとなった。
本当はそのために獣医さんに行ったのではない。お腹の調子が悪いので、ちみの寄生虫が移ったのではないかと心配して、診察のために行ったのだ。
しかし、「今ならまだ間に合いますよ」との獣医さんのお言葉と、分割払いができるというお話に決心したのであった。
　子どもは見たかった。ちいがお母さんになるのはすごく楽しみで、どんなふうに世話をするのか楽しみにしていた。でも、何匹生まれるのか、どんな子なのかもわからず、貰い手も心配な状態では、先が思いやられる。お医者さんにもそこを指摘された。私も指摘された通りだと思い、胸が痛かった。
　なにより、手術代が分割で支払い可能と知っていれば、ちいが外に出てしまっても、こんな悲しい思いをさせることはなかったことが、一番悔やまれる。前もって調べておけばよかった。子猫をむざむざ死なせてしまったのは私である。
このことを胸にしっかりととどめて、同じことを繰り返さないようにしたい。

　肩を落として帰ると、水槽のベタがいなくなっていた。もしやと思い、ポンプを調べると、案の定、吸い込まれてお亡くなりになっていた。私は前から危ないと思っており、実際に小さい金魚たちが犠牲になっていたのに。
　ダンナに尋ねてみたところ、彼は危険を全く感じていなかったそうである。私が注意すべきであった。ダンナの機嫌を損ねるのがイヤなばかりに、黙っていたことがベタの死を招いた。
　水槽の金魚も黒出目金一匹になってしまった。
　明日はお腹に縫い目をつけたちいが帰ってくる。私はどんな顔をしてちいを迎えるのだろうか。

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