早朝6時頃、車を走らせていると道路に茶色のゴミが落ちていました。
どけようと、車を止め近づいてみるとそのゴミが鳴きました。
「ミャー」
びっくりしてよく見ると耳がついていました。
「!!!!!????」←当時の素直な気持ち
わたしは、猫を2回飼ったことがあります。
飼うといっても、残念ながら短い期間でした。
どちらも、捨てられていた成猫でしたが二匹とも、重い病気を患っており、あまり長生きは出来なかったからです。
その後、猫を飼っている友達の家に行くと、くしゃみが止まらなかったので
「わたしは猫アレルギーなのだ」と勝手に判断して思い込んでいました。
それから、猫を飼うことは諦めていました。
それから子どもの育児に追われ、最近はやっと手も離れてきた矢先にこのゴミ改め子猫と遭遇したのです。
道路の真ん中でわたしの足元に近づき子猫はミャーミャーと大きな声で鳴きました。
助けを求めているように感じました。
周りに母猫が居る様子もなく、早朝のため、人も居ません。
わたしは、思い切って子猫を抱き上げました。
その顔を見て、ギョッっとしました。
子猫の両目は目やにで完全にふさがれており、顔は汚れで真っ黒でした。
身体は、ハリセンボンのように毛がツンツンしており、やせ細っていました。
なんとかこの目を開けさせないと失明してしまうかもしれない。
そう思ったわたしは、ぐるぐると思考しました。
子猫を拾った時点でわたしには、責任もあるし、まさか、弱った子を置き去りになど出来ない。
とにかくしがみつく子猫を車に乗せ帰宅しました。

軽くお湯に浸したティッシュで目の周りをふき取ってやりました。
僅かに目が見えました。
でも、見えているのかはわかりませんでした。
そして、インターネットで「子猫を拾ったら」と検索して、知識を得て、動物病院に連れて行きました。
動物病院の先生によると、推定1ヶ月、体重300グラム。
2日ほど、飲まず食わずだったようで、「捨てられたか、母親からはぐれたのだろう。そうでなければ、母猫が病気で弱った子を置いていったかもしれない。」
とのことでした。
「目は、失明するかもしれない。」
とも仰いました。
猫風邪にかかっており、ノミも居たので取りました。
薬を処方していただきました。
自宅に戻り、早速看病をはじめました。
病院からの帰りに、わたしはホームセンターに寄り、子猫のためのミルクやブランケットや猫トイレまで購入しました。
暖めるために、ペットボトル湯たんぽを作りました。
家族は、子猫を見てびっくり。
次男は、驚きすぎて、横に5歩ほど飛びました。
「うわっ」
娘は、「ママなら、放っておけないだろうと思った。」
わたしは、言い訳のように、
「とにかく、元気になるまでなんとかしなくっちゃ。」
と三日間はほとんど、寝ずに看病しました。

看病のかいもあったのか、子猫はミルクを頑張って飲み、体重も増えてきました。
病院からいただいた薬が終わる頃には、子猫に名前がついていました。
茶色い男の子だから、ちゃお。
漢字で書くと、茶男・・・。
なんとも、そのまんまです。
最初は驚いていた次男も、懐いてくるちゃおを可愛がるようになりいよいよ手放せなくなりました。

口火を切ったのはやはり次男。
「居なくなるのは無理だよ・・・」
もちろん、寝ずに看病したわたしも手放す気持ちなどありませんでした。
ただ、最初は、いろいろと心配事があったので手放しで子猫を飼うなどと、言い出せなかったのです。
もし、子どもたちに猫アレルギーが出たら?
そもそも、わたしは、猫アレルギーなはずなのだが・・・。
②に続く・・・。



















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