

今年の3月に11年連れ添った慈平(ジヘイ)くんが他界した。
食欲がなくなり、病院に行ったその日の深夜に旅立った。
夫はもともと犬派。
結婚当初は1歳になる慈平に戸惑っていたが次第に愛着を持ち始め、兄弟のように仲良くなっていった。
私は子供の頃から実家で猫を飼っていたので、猫は身近にいて当たり前の存在。
一人暮らしをしてすぐに保護猫を引き取りに行ったのも私には当然の行為だったが、夫のように猫の性質を知らない人には戸惑うことばかりだったろう。
元彼も慈平を犬のように従わせるのに必死だったし、犬派にとって猫のドSっぷりは理解不能なんだと私は不安に思ってた。
なのに猫好きの私を上回る猫フェチに、夫は変わっていた。
慈平が他界して一ヶ月たったくらいから、夫が猫の動画を見始めた。
映画まで見始めた。
写真を携帯の待ち受けにした。
・・・そこまで猫が恋しいか。
猫の魅力に初めて取り憑かれた夫は「猫、欲しいな」とつぶやくようになっていたのだ。
了解しました。猫、飼いましょう。
一日でも長く一緒にいたいから、子猫にしましょう。
うまくいけば20年いっしょにいることもできるかも。
ホントは2匹いっしょに飼ったほうがいろんな意味でいいんだけど、
大騒ぎにもなるし抜け毛も2倍だから、夫は1匹がいいとのこと。
部屋の広さも考えると、2匹は確かに辛いかな。
東京での保護猫探しは意外と競争率が高いけど、根気よく探そうね。
ねこらぶ夫婦はこうして子猫を探し始めたのです。




















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