強いストレスを感じたりすると発作がでやすく、その症状は、[苦しそうな鳴き声を上げる→2~3度続けて嘔吐する→倒れて手足が硬直し、瞳孔が開き、放尿する]というものでした。
私は結婚し、FINが家族となって2年程経った頃、お腹が大きくなったのをきっかけに、主人と私は家を出ることにしました。
FINはネズミ除けのために飼われた猫でしたが、私たちが出て行けば、また甥っ子達に虐待をうける可能性は高く、癲癇持ちということもあって、FINは私たちと一緒に引っ越すことになりました。
引っ越しはFINにとって、辛く厳しいものでした。
慣れた部屋から次々と家具が出て行く不安・・・新しいマンションまでの移動・・・そして見たことも無い新しい部屋・・・、引越しの間のFINの顔は、恐怖におののいていました。
更に引っ越してしばらくは、ご飯を一切受けつけず、美しかった毛並みは油分を失い、癲癇の発作はおきて、連れて来た事を後悔したこともありましたが、FINの一生を思うと、頑張って新しい部屋に慣れてくれるのを待つしかありませんでした。
もとの美しい毛並みに戻るのに半月以上かかりましたが、新しいマンションが自分の家だと認識したFINは、スクスクと育ち、手足を伸ばすと楽に1mを超える、大きな大きな猫となりました。

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