生きていたら20歳。
1994年、友達に「猫、いる?」と聞かれ、間髪入れずに「いる!!」と手を挙げて答えた私。
当時、結婚して環境が変わり、情緒不安定でした。
しかもずっと動物と暮らしてきた私は動物のいない生活に慣れず、いつもイライラしていたように思います。
そんなとき、仲間の集まりがありその時に声をかけられました。
日本猫しか知らなかった私は「猫」=「日本猫」だと思い込んでいました。
「どんな子?」と聞いたら「うん、チンチラ」という返事。
「ち・・チンチラってあの鼻がぺしゃんこのメッチャたれ目のあの・・?」
頭の中には純血のペルシャの姿がベッタリと貼りつきました。
「参ったなぁ・・今更キャンセルなんて言えないし」
と複雑な思いのまま二ヶ月が経過しました。
そして主人と友達の家に子猫を迎えに行きました。
玄関を開けると真っ白いちびにゃんこ4匹が元気に家中を飛び回っていました。
しかも想像していた鼻がぺしゃんこの子はどこにもおらず、
みんな天使のようなキュートな子達♪
母猫と父猫と子猫達で最高の環境ですくすく育っていました。
私が座ると一匹の子猫が膝の上に来て、お腹丸出しで仰向けで寝始めました。
それが「ほんまる」でした。
友達が「そうそう、この子を譲ろうと思ってるんだよ」と。
母猫は何度か出産しているらしいのですが女の子ばかり生まれていて
唯一の男の子が「ほんまる」だったそうです。
帰りの車中ではキャリーから出すとずっと運転中私の膝の上に後ろ足でたちあがり、
ハンドルを握っていました(笑)
時々ナビシートの主人の膝の上に行き、外を眺めたり。
自宅に着いてもとても落ち着いていて、トイレを設置するとすぐに用を足し、
寝る時もベッドで一緒に寝ました。
ほんまるは出会った瞬間から私達の家族でした。

2011年の今日のほんまる。当時16歳。
この時は別れが2年後に迫っているなんて思いもしなかった・・・。
医療ミスで辛い思いをさせてしまうなんて想像もしてなかった。

友達からほんまるに誕生日のお花が届きました。
毎年、誕生日と命日にお花を届けてくれる友達や先輩後輩。
飾りきれないお花は玄関や仕事部屋に飾りました。
サムは祭壇をイタズラすることなく、お花を飾らせてくれます。感謝です。
亡くなっても尚みんなに愛してもらえてる「ほんまる」
ほんまるに教えてもらった多くの事を今度はサムに活かしています。
ほんまる、生まれてきてくれて本当にありがとう。
私達のところに来てくれて本当にありがとう。
幸せを沢山沢山、本当にありがとう。



















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