知ってしまったら…

2016年10月28日(金) 285 / 6

先日、職場に事情を話して里親募集のチラシを掲示させてもらいました。

今日、世間話から猫さんの話になって。

「昔さ、赤ちゃん目が開かないうちにミャーミャー泣いてるのを段ボールに詰めて川に流して捨てるんだよ、うちのじぃちゃんが。
子供心に、あんたなんか人間じゃない！鬼にでも喰われてしまえ！っておもったんだよね」

私が幼い頃は、そんなことが当たり前の時代だった。
仔猫が産まれた！って喜んで、学校から帰ると仔猫はいない。
母猫が泣き叫ぶあたりを探しても見当たらない。

泣き叫ぶ母猫に同調して、あたしの心も引き裂かれるようだった。

うん、
そんなこと、そんな時あったよね…って話になって。

今、私が保護している猫さんは
出産したら赤ちゃんたちは捨てられる運命にあった仔猫たち。
母猫も避妊さえしてもらえない環境だった。

うちにも飼い猫がいる。
これ以上飼える金銭的余裕は勿論ない。
保護したけど、家族の同意は無し。私の感情だけで。

お腹がはち切れそうに出産間近で、鼻づまりで苦しそうで。

そんな姿を見て、
ほっとけなかった。

保護して病院へ向かった。
病状は回復。
一週間後に出産。
あっという間に、まもなく２ヶ月。

いま、私は幸せだ。

知ってしまった

それは、災いではない。

お金は出ていくばかりで
家族の目は冷たいけど、全て私の稼いだお金だ。
誰も文句は言えない。云わせない。

みんな幸せにしてあげる。

知ってしまった
事実を、あたしは受け止めたいから。

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