「高齢の両親の生きがいの為に仔猫が欲しい」
と、元職場の上司から男の子2匹を打診されたことがありました。
躊躇しましたが、お会いして話を聞いてみないことにはと思い、
一度猫を見に来れませんか?と伝えたところ、
それは無理。職場に連れてきてくれれば、実家に届けるから、と。
まさか?と思い、よくよく聞いてみると、
外と中を自由に行き来させ、自然のままに飼うとのこと。
だから子を産まない雄をご所望だったようです。
それって、無責任に野良猫に餌あげてるのと同じじゃん!
すぐに事情をお話ししてお断りしました。
私の住む地域はまだまだ田舎で、犬猫は家畜という意識が未だ残っています。中高年の方は特に。
猫を病院に連れて行く概念がない。不妊手術なんて、違う星の話くらいに思っています。
犬は鑑札という制度があり、行政が指導しているのでまだましです。
なぜか高齢者はお役所の言うことはよく聞いてくれるので。
猫にも鑑札と予防接種、その流れで不妊手術を、と行政が先導してくれたら、
市民意識のレベルが向上するのになあといつも思います。
ちなみに私の元職場というのは保健センターです。仔猫を欲しがった上司は職員です。
所管は違いますが、本来、殺処分ゼロを謳い、野良猫や野犬を減らししていく立場なのに、
認識が低いことにがっかりしました。
私は高齢者に譲渡すること自体は反対ではありません。
ただ、犬猫を健康器具のように思ってる人には若くても老いていても渡したくないです。
最近では、SNSに写真をあげたいという理由だけで猫を飼う人が居るとか。
もう、何も信じられなくなりますよね。
それでも、自分ができることをする。
小さな声をあげ続けること、自分ちの子は絶対に脱走させないようにすること、
不妊手術をすること、最期まで面倒をみることが殺処分ゼロの道につながっていると信じてます。

野良時代のシマちゃんです。お腹にはチャッピーズがいます。

最近のシマちゃんです。お腹には愛と平和がつまってます。
ジャラシでダイエットに励んでます。

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