もくちゃんが亡くなってからずっと考えてた。
一番最初に思った時は
亡くなって3日後ぐらいだったと思う。
これは寂しさからだった。
とにかく寂しかった。
今、思い出しても涙が溢れ落ちる。
寂しいから、新たな家族を...
でも、それはおかしいだろう。
自分の事しか考えてないじゃないか!
新しい猫を飼ったとしても、それは
『もくちゃんではない』
ただ、寂しいから...
もくちゃんの代わりに使われる
『新しい猫の気持ちは?』
それに気づくまでの時間は1日も掛からなかった。
ここから、ずっと悩み続けた。
もくちゃんが亡くなり、きぃちゃんの落ち着きが戻らない頃に動物保護センターへ足を運んだ。
この頃は寂しくて寂しくて、毎日泣いてた。
だからこそ、確かめる必要がある感じた。
『もう身替わりで飼うなんて気持ちはないか』
どうしても確認しておきたかった。
もくちゃんの為にも。
センターの女性職員さんが猫部屋へ案内してくれた。
この時に私は里親になる目的で来た訳ではない事を伝えた。
職員さんは構いませんよ。と言って笑顔で案内してくれた。
職員さんにもくちゃんの事を話す。
40を越えたおっさんはボロボロと大粒の涙を流してた。
職員さんは優しい言葉をずっと掛けてくれてた。
『短い命だったけど、きっと幸せだったと思います』
その言葉が凄く嬉しくて、少し報われた気がした。
この日からもし、もくちゃんに容姿が似てる子が居たら飼おうと思った。
数日後にセンターのHPにもくちゃんに少し似てる子が居た。
すぐ見に行った。
着いたら、同じ職員さんが居た。
その子を見に来た事を伝え見せて頂いた。
でも、やはりそんなには似てない。
それを思った瞬間に違う事が頭をよぎった。
この子は里親に行けなかったら殺処分されるのではないか?
もし、そうなら連れて帰ろう。
職員さんに聞いて見た。
『ここに居る子達は殺処分させる事はありませんから安心して下さい』
その言葉で、また涙が溢れた。
ならば帰ろう。
無理に連れて行く必要はない。
どうしても里親さんが見つからない様なら考えよう。
無事にその子里親さんが見つかった様だ。
安心した。
この時にまた自分勝手になってる事に気付かされた。
きぃちゃんの事を一番に考えてるフリをしてた事に...
私はダメな人間だなぁ〜。
キチンときぃちゃんだけを考えよう。
やっとまともな思考が出来る様になった。
それでも
『もくちゃんに似てる子』
それだけはずっと思い続けた。
いつ頃だったか日記で
一頭飼いなのか多頭飼いなのか
そんなタイトルの日記も書いた事があった。
そのコメントで一頭飼いの方が猫は幸せじゃないか。
そんなコメントを頂いた。
そのコメントを見て、更にきぃちゃんとの距離を縮めよう。
もっともっと、きぃちゃんへ愛情を捧げよう。
そんな風に考えられる様になっていた。
時間は過ぎて行き
もくちゃんが亡くなり百日が過ぎた。
ついこの間の事だ。
この頃にはきぃちゃんとの距離はかなり縮まった。
きぃちゃんの事を前よりも理解出来る様になってるのが、自分でもわかって来てた。
ホントにもくちゃんに似てる子以外は飼うつもりがない。
そんな気持ちで落ち着いていた。
先月末にきぃちゃんの行動が気になり、健康診断へ行った。
日記でも書いたが、きぃちゃんにはストレスでしかなかった。
この時、もくちゃんの事をフラッシュバックの様に思い出したのかわからないが、きぃちゃんはもくちゃんを探す様な仕草ばかりしてた。
その様子を見てて、もう1匹飼おう。
それがいいだろう。
その様に思った。
そして、先週の水曜日
あるボランティアさんに電話した。
ある子の里親になるか考えてる。
詳しく教えて欲しい。と。
話をしてる時にも正直に
まだ決めかねてる事も伝えた。
ボランティアさんからは4月16日の日曜日に譲渡会があるんです。
もし、その後で、まだその子が残ってたらもう一度考えて見てくれませんか?
ボランティアの立場から言わせて貰えるなら、先住猫さんが居るお宅よりも、引き渡した猫ちゃんだけのお宅へ行って貰う方がいいので...
当然の答えだった。
私もその方がいいと思います。と答えた。
ホントにそう思ったからだ。
木曜日、金曜日と何か恐怖と期待が入り混じる感覚で過ごした。
昨日の仕事中
こんな感覚でいるなら、里親なんてなるべきではないのでは無いか?
もう自分では決めない方がいいのではないのか?
そう思えてならなかった。
ならば、もくちゃんに決めて貰おう。
きぃちゃんにはどちらがいいのか。
もう1匹飼うべきなのか、きぃちゃんだけがいいのか。
ただ、自分で決めれないからの押し付けにも思ったが、何となくもくちゃんに通じた気がした。
そして、風呂に入ってたら
もくちゃんの声した!
空耳かも知れない。
でも、もくちゃんが返事してくれたのかも知れない。
何かわからないが、気持ち整理が一気についた。
今回の譲渡会で
問い合わせた子が残ってない限りは
もう1匹とは考えない様にしよう。
自分で保護してしまった時
それは仕方ないかも知れないが
今までの様に、里親募集を見ながらもう1匹と考えるのはやめよう。
その気持ちが固まった。
ようやく長い悩みから解放された。
長文失礼しました。
気持ちが固まった後にきぃちゃんと遊びました。
楽しいかったかい?

まだまだ遊びたそうな顔だね。
この後もいっぱい遊びました。



















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