最初は出されたカリカリを一生懸命食べていたむうたでしたが、ある時からカリカリを残すようになってきました。
「ん?お腹すいてないのかな?」
と思いましたが、お皿を下げるとまだ物足りない様子で、少し離れた場所からじっとこちらを見ています。
改めてお皿を見てみると、残ったカリカリがよだれでベタベタになって固まっています。
お腹がいっぱいなのではなくて、自分のよだれで固まってこれ以上食べられないのでした。
「これはいかん」
慌てて、缶詰を開け、猫ミルクと一緒にあげてみました。
食べました。
ミルクを美味しそうに飲んで、滅多に食べたことがないだろう缶詰を完食。

むうたのよだれは血が混じったベトベトしたよだれ。
そうだよね。
よだれで食べにくいだけでなく、口の中も痛いんだよね。
それでも、むうたは我慢強く、与えられたカリカリを一生懸命食べていたのです。
生きるために。

ごめんね。
今まで気がつかなくて。
これからは、できるだけ食べやすいごはんにするね。
だからたくさん食べるんだよ。



















26
最近のコメント