仕事を退職しました②

2018年4月2日(月) 364 / 8

前回の続きですが、会社の社長が、君、一人親方にならないか？
は？(°_°)？ナニソレ？
親方って従業員をまとめてる人っていうか、経営者の事でしょ？それを一人？ドユコト？（ー''`ー;）ムー…
そう！そうゆう事だよ！キミィ！従業員はいないから君が君の会社を作って社長になってウチから仕事を貰って、君が仕事を請け負うって形にするんだ！
……(･_･;……結局、この会社の仕事をする事に変わりはないはず。。。何の為にそんなめんどくさい事をせにゃならんのだ…

それは、キミィ！請け負うって事は今まで通りにはイカンぞ！責任の重みが違う！！
その代わり、支払う金額は当然今までより高くなるぞ！どうや！！

支払う金額が高くなる…
…(・ω・｀)あのぉ、どれくらいですか？
1日15000円から3000円アップの18000円や！
…(´・ω・｀)20日働けば、36万円…
…(´・∀・｀)僕、やります！！
おお！やってくれるか！さすがキミィ！ワシが見込んだ男や！
具体的に何をすればいいんですか？
いつもと変わらんよ。いつも通りに出勤すればええわ。ただ、今まで給料明細を渡してたのが、君が請求書を書いて、ワシがその額面を支払う。そして、君がその額面の領収書を切る。それだけや。
おっと、収入印紙を忘れんようにな！
(´･ω･`)…収入印紙？
おお！コンビニに行っておねーちゃんに言えば売ってくれるわ！
どや？簡単やろうが！(｀・∀・´)ただ、印鑑がいるから、屋号名を考えて、その印鑑を作っとく必要があるぞ！後、年末調整はなくなり確定申告になるぞ！わかったか！キミィ！！ガハハハハ！！
ヽ(*＾ω＾*)ﾉハイ！わかりました、社長！
言われた通り印鑑を作って、工事用の請求書と領収書と収入印紙を買った。
給料の日が来た。請求書の書き方を教わり言われた通りに書いて、その額面を頂き、その額面の領収書を書いて収入印紙を貼って割印して提出した。
…あ…保険…
その時、初めて気づいた。
保険がない。
あの、保険って…
おおー！それは君、アレや！君はウチの従業員ではないんやから自分で払わなアカンぞ！
…大体保険で3万近くは払ってた…それが会社負担がなくなるとなると6万…3000円アップ…20日働いて6万…何も変わっていない…そういう事か…
それは3月の事だった。
3月は年度末で忙しいのはどこも同じだと思いますが、4月から8月まで建設業は極端に暇になる傾向にあった。特に防水屋は。
年度末を終えるプラス雨が降らない。＝雨漏りが分からない＝仕事が激減。
梅雨に入ると雨漏りが分かり始める。けれど雨が降っていて仕事ができない。後に台風が来る＝仕事が受注され始めるが仕事にならない為、盆休み以降から仕事がいきなり増え始める。
9月から3月まで土曜日、日曜日関係なしで働く事になる。っていうのが防水屋のあるあるだった。

僕もバカそうに見えてバカではなかった。
4月に入ると雨が降って仕事が減っていく。
日給が上がる事は喜ぶべきだと思ったから話に乗った。
けれど実はバカだった｡ﾟ(・´Д｀・)ﾟ｡
保険関係がこうなるとは思っていなかった。

そして、4月に入るとさらに向こうはコッチの思惑の上を行った。
この時期は君もわかっているように、防水業界は暇になっていく。僕達も胸は痛むが先ずは従業員を優先して食べさせていく必要がある。
下請けは次という事になるので、仕事ができたらまた電話するから、それまでは自宅待機していてくれ！
…やられた。
ここの会社の元請けは兵庫県西宮市に本社を置く施工会社。基本的に兵庫県の工事がメイン。
地震の時に人員が必要になっていっぱい雇ったけど、3年経過して仕事が落ち着いて余った人間をどうにかしたかったのだ。
4月になると社員は休ます為に行かないので、仕事がなくても倉庫の掃除をするなどの清掃に回ることがある。
辞めさせたくても会社から辞めさせる事はできない。
都合よく休ませて、都合よく出勤させるコマになってしまった。
嫁さんに帰って速攻でその話をした。
嫁さんはかなり不安そうにしていたが、よっし！どっかから仕事取ってこい！と言った。

…なるほど…下請けって事は、他からも当然仕事をして取っていいはず。
フン！そう簡単に望み通りの展開にさせるかよ！
営業だ！！
そして、いろんな防水屋に飛び込みをかけて幾つかの仕事を掴んだ。1人じゃ厳しいと思って同級生に頼んで従業員になってもらった。
そして、元々いた会社から20日後辺りに電話があった。
明日、出勤してくれ。
あー、明日は別の仕事が入っているので無理です。
もうちょっと前もって言ってもらわんと流石に動けないですよ、社長。
ナニィー！君にはもう仕事は頼まん！！
ガチャン！向こうは電話を切った。
…おいらの勝ちねヽ(・∀・)
ささやかな復讐が終わった（笑）続く。