女子高生との思い出

2018年8月16日(木)

思い出

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私は昔、愛知県の春日井市と言うところに結婚してから住んでいたときがあります。

もう２０年ぐらい前になりますが、春日井市には春日井西武と言う百貨店がありました。（いまは名前は違います。）
敷地内の一角にペットショップがあり、私が室内猫として初めて飼った小梅はここからやってきました。
当時、一般家庭の持ち込みの子猫や子犬も里親募集ということで、置いてくれていました。
手数料は千円で、小梅も千円支払いいただきました。
今の私から思うと、飼える環境か？なのどチェックもなかったのは怖いです。

小梅を飼い始めてからも、そのペットショップには通っていました。
あるとき、いつもと同じように店内で一般家庭からの持ち込みの子猫や子犬を見ていました。

すると、1人の女子高生に話かけられました。

「すみません、子猫を飼ってもらえませんか？」

私も主人も驚きましたが、「うちにはもう猫が７匹いるから〜〜。ごめんね、無理なんだ。」
と、答えました。

女子高生は、「お願いします。とても可愛い子なんです。」と言い、
彼女の立っていたケージの中の子猫たちを私たちに紹介しました。

ケージの中には、それは可愛いサバトラ、淡い色の茶トラの子猫が3匹いました。生後１ヶ月〜２ヶ月といった大きさでした。

「この子たちは、家で産まれた子なんです。」

彼女は子猫も自分の家で飼いたかったけれど、親御さんがここのペットショップに連れてきてしまったと言いました。
そして、子猫がここへ来てから、学校帰りに寄り、店内に来るお客さんで飼ってくれそうな人に声をかけているようでした。

私と主人は、当時はまだ普通な？猫飼いだったので、３匹を引き取ることが考えられませんでした。
しばらく彼女と話し、丁寧にお断りをし、お店を出ました。

西武で買い物をして、ペットショップの前を通ったら、まだ彼女はいました。
自分の目で、次の飼い主さんを確かめたい気持ちが強いのだと思います。

彼女と会ったのは、その一度きり。
彼女の子猫たちも、すぐに貰われたようで、次にお店に行ったときにはいませんでした。

もう２０年近く前の話なのですが、今でも時々、引き取ってあげればよかったなぁ・・・・と主人と話すのです。
今の我が家の飼い方なら、３匹は躊躇なく引き取ると思います。
でも、当時の私たちでは１０匹になることは考えられなかった。

あの女子高生も、今では３０代後半になっているでしょう。

彼女自身いま大好きな猫と暮らせていたらいいなぁ・・・・と思います。

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