今生の別れ

2018年10月3日(水) 566 / 20

前回の日記では、皆さんに暖かいコメントを頂きまして、ありがとうございました。
また、読んで頂いた方、ぺったんして頂いた方、ありがとうございました。

今、我が家で旅立とうとしているのは、ビオです。
ビオがFIPになってしまいました。

去年、飼い主さんのご病気により預かり、そのまま引き取ったビオですが、もうすぐ1年というところで、FIPになってしまいました。

ビオは生まれつき片方の肺がありません。

心臓も右にあります。

横隔膜ヘルニアです。

そんなビオが１２歳まで生きられたのは、飼い主さんのケアとかかりつけのお医者様のおかげでした。

でも、我が家にきたことで、FIPにさせてしまった・・・・・

もうビオは長くありません。

今日、明日旅立ってもおかしくありません。

私は先週、飼い主さんに連絡しました。
恥をしのんで連絡しました。

「ビオがもう長くありません。もしよろしければ、会いにいらっしゃいませんか？」

飼い主さんは、是非会いたいですとのことで、今日お見えになりました。

かわいい、かわいいビオです。
間に合うなら、会ってほしかったのです。

私は、飼い主さんに謝りました。
飼い主さんを元気づけたい！と、行き先のなかったビオと黒子を引き取ったのに、私は飼い主さんを悲しませてしまいました。

飼い主さんは、優しい方で私を責めませんでした。
行き先のない猫たちを迎えてくれて、本当に感謝していますと、言ってくださいました。

何度も名前を呼び、撫でられ、３時間ほど過ごされました。

帰り際、「ビオちゃん、私、帰るからね。」と話しかけ、帰られました。

おそらく、もう会えません。

私は、ビオがFIPとわかったときから、申し訳ない気持ち、情けない気持ち、いろんな感情があふれました。

そして、前回の日記を書いたのです。

誰かに自分を罰してほしかったのかもしれません。

飼い主さんにも責められたかったのかもしれません。

いま私がビオにできることは、少しでもビオが辛くないように、病院で緩和ケアをすることだけです。

できることなら、眠るように逝かせてあげたい。

76 ぺったん