それは、「上級者向け」と言うような、触れない、威嚇する、手が出るなどの行為があるという猫の里親募集です。
たぶん、皆さんと感覚が違うのかもしれませんが、どれぐらい威嚇するのかな・・・・とか、パンチ早いのかな・・・・とか、想像してしまうのです。
そして、そういった問題行動のある子に興味が湧きます。
我が家の猫たちは、すんなり人を受け入れられた子ばかりではありません。
家の中で家庭内野良のような子もいます。
一番苦労した子は、人にとにかく手が出る子で、側を歩いただけで空気砲といったような人をどちらかと言うと憎んでいるような子でした。
いつも睨み、隙あらば襲おうとしてきたりと、油断できない子です。
そんな緊張感のある生活の中でしたが、いつのまにか私たちもその子との間合いを掴み、これ以上側は嫌なんだな・・・・とか、こういった行動は怖いのだな・・・・とか学んでいきました。
そんな学習する毎日でしたが、3年も経つと目つきも変わり、側を通っても空気砲もはかなくなり、襲おうという素ぶりもなくなっていきました。
いつのまにか、その子の方から人の匂いを嗅ぎにくるようになりました。
私と主人はその子を迎えたときには、他にも問題行動のある子も数匹引き取っていたため、1匹1匹違う対応をしていました。
その子達にはその子達に合った接し方があり、時間の過ぎ方があります。
微妙な変化の一つ一つが、すごく嬉しかったりします。
目の前でご飯を食べた!!
毛づくろいをした!!
人が居ても眠った!!
そんな普通の飼い猫なら当たり前のことが難しい猫たちなので、嬉しいことがたくさんあります。
できないことが多い子は、飼い主が喜ぶことが多く残っています。
少しづつの小さな思い出づくりを共にしている気分なのです。
今でも我が家に新しく猫が来るたびに、その一番手を焼いた子と比べてしまい、全然楽だな〜〜とか思ってしまいます。
この子のおかげで、私たちは迎える猫のお世話が楽に感じることができるようになりました。
いろいろ悩んだり、心が折れそうになったり、不安になることもありましたが、それは人も猫も同じのように思います。
相手が猫であってもお互い知らないところから始まった関係ですから、ゆっくり解りあえばいいような気がします。

この子も人が嫌いな子でした。



















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