寒い夜の怪談話…

2018年11月21日(水) 358 / 16

(稲川淳二風にお読みください)

怖いですね～
怖いですね～

だんだん夜冷え込んでくると、猫を飼う家にはどこにでも起こりうるという、恐ろしいお話です。

何故か水で濡らしたようになっている…
不思議だなぁと思って布団に入るんですがね。

人が入ったあとのお風呂場で遊ぶ、白いヤツ

夜になると
スッテケスッテケスッテケスッテケ…響き渡る足音。
ウウニャ～と誰かの悲鳴。

スッテケスッテケスッテケスッテケ…
ドスっガタっゴトンっと何かが落ちる音

それはポルターニャイスト。

スッテケスッテケ…ボスっ…ズシっ

………(シーン)

ポルターニャイストが落ち着いて静まり返ると、
どこからか響いてくる
ｸﾞﾙｸﾞﾙｸﾞﾙｸﾞﾙｸﾞﾙｸﾞﾙ…
ﾁｭｯﾊﾟﾁｭｯﾊﾟﾁｭｯﾊﾟﾁｭｯﾊﾟ…怪奇音。

ん！
身体が。身体が動かない。

かニャ縛り(金縛り)です。

足を動かそうとしても、動きません。
膝の上に何かが座り込んでいる感じ。
…膝の関節は、そっちの向きには曲がらない！痛いっ‼️

やっともぞもぞ動こうとすると、
布団の上で何かがパタン、パタン…
ヤツが怒ってるんですねぇ。動くな！と。
ムチのようにしならせた尻尾で布団をうつんですよ。怖いですねぇ～💦

そしてどうにかこうにか、身体を横に向けると。
それでも登ってくるんですねぇ。
横腹の上辺りに、ズッシリと伸びて。
そしてまあバランスをとろうと、ひとつの足に体重をかけてくると…それはもう、ツボ押しのようで。
痛いですね～。痛いんですよ～。

それでもこちらは寝たいわけですよ。
明日がありますからね。

そして首をこちらに向けるとですね、
白～い手が添えられていて…
振り向くなと、動くなと、睨む眼が合うわけですよ。
恐ろしいですねぇ～💦

そしてなんとかまぁ眠りにつくわけですね。

すると恐ろしいことに、あっというまに時間が過ぎて。
起きる時間になるんですよ。

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ…
目覚ましがなるとですね！
胸が押し付けられるように苦しくなって。
パッと眼を開くと、
ジーッとこちらを見下ろす黒い影！
口も開かず「ム～」と低い声で…
まさに「腹へった…」と言うような。