県からの説明で、最近のアニマルホーディングは、「ブリーダー崩壊」と「高齢化崩壊」が多い傾向にあると話があった。
アニマルホーディングのパターンとして、
1)動物取扱業者・繁殖業者の崩壊(ブリーダー崩壊)
ブリーダーが人気品種を大量に繁殖させたものの、売れなくなった結果、経営に行き詰まる、もしくは、自身の体調不良などにより、飼育崩壊に至るパターン。
2)個人の愛好家・過剰多頭飼育崩壊者の崩壊(高齢化崩壊を含む)
動物好きが高じ、避妊去勢をせず動物を繁殖させてしまい、適正に飼育出来なくなるパターン。当人に自覚がなく、動物救済活動をしていると思っていることが多い。また、その飼育者が高齢化し、崩壊に至ることが多い。
3)ボランティア・多頭飼育者の崩壊
善意のレスキュー活動であるシェルターとして、ボランティアが任意で行っているケースでは、周囲より次々と不要になった動物を押し付けられることにより、適正飼育数を越してしまう、又は、病気や不慮の事故などで突然崩壊する。
4)2次崩壊
民間のボランティア団体や動物好きな個人が、崩壊した飼い主に介入したことにより、そこにいたペットを保護したことにより、許容能力を越してしまい、飼育不可能となるパターン。
がある。
うちの猫は、1)に該当する。
辛うじて崩壊前に、私の母親がたまたま激安だったが故にペットショップから買われたが、あのままあそこに居たらまさにこれだ。
オジニャンの居たペットショップは、オジニャンが我が家に来てから1年以内に、オーナーが動物を放置したまま夜逃げをしてしまった。たまたま陸ガメが徘徊していて、近隣の人が気づいたが、既に亡くなっていた動物達が居て新聞にも載った位だ。
オジニャンはご飯を絞られていたせいで、月齢より体が小さかった。そして、食べ物に関して貪欲で、最初の頃は吐くまで食べてしまい、食事への不安を解消するまで結構時間がかかった。ペットショップ出身で、貰えるときに食べなきゃ!みたいな卑しい状態が凄くて、ペットショップをやっていた人間を非常に腹立たしく思ったことが忘れられない。
2)ついては、最近腹立たしいことがあった。
母親が猫を避妊去勢せず外飼い繁殖させていたのを知っていたのに、それを長年放置して、母親が認知症になり施設にお世話になる状態になったら、ボランティアに相談してきて、どうぞご自由にお持ち下さいじゃないよ!って話…。
世の中そんなに甘くない!
20匹を越した猫を、自分達はお金も出さずあとは宜しくじゃない!
借金だって財産な訳で、自分達も協力して問題を解決しようよ!
猫は生き物ですよ?
避妊去勢もせず、敷地から出せばあとは知らないとかはあり得ない!
避妊去勢にお金を出すくらいなら、自分達で敷地から出すは、遺棄には当たらないのだろうか?
私は個人的に遺棄扱いでいいんじゃないかな?と考える。
でないと、猫達だけが可哀相なことになる。
キャットフードすら食べたことのない猫達。
近親交配で増えてしまったであろう個体。
こんなの、「猫好き」ではなく「ただの人間の身勝手」だと思う。
こういう現実があるのに、なんで猫の避妊去勢は可哀相と考えられるのか?
私には理解できない。
子猫は車に轢かれるために産まれてくる訳ではない!
そういう状態を、あらら…埋めるか(苦笑)
でいられる神経が理解できない。
アニマルホーディングを予防していくには、自治体での調査・改善指導が必須だ。
動物が好きではない方にも、好きではない価値観で協力を仰ぎ取り組んでいかないと、可哀相な猫達は減らないと思う。
「適正飼育」動物愛護法にも書いてある。
罰則だってある。
命を預かるならば、預かるなりの知識をつけましょうよ!
時間は流れています。
江戸時代のように猫は飼えません。
人獣共通感染症もあります。
猫を悪者にしないで頂きたい!
そう仕向けているのは人間なんだから。
責任を持てないのならば飼わないのも英断。
殺処分0ばかりに視点が行きぎみですが、
「新たな野良猫を増やさない」
「猫の適正飼育」
がなされれば、殺処分だって減る。
私がここで何を言っても現実は変わらないが、ほんの少しでも変わるように、啓発活動は続けて行きたい。

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